• 2014年11月30日
    フェスティバル/トーキョー14は閉幕いたしました。たくさんの方にご来場いただき、心より御礼申し上げます。

まなびのアトリエ

venue

東京芸術劇場 アトリエイースト

ticket

入場無料(予約優先)
※受付開始、開場ともに30分前。

 「まなびのアトリエ」では、F/T14のラインナップに関連したトーク、上映会、講座など、フェスティバルのプログラムをもっと楽しむための多彩なイベントを、会期を通して実施します。作品をより深く楽しむための基礎知識講座のほか、参加アーティストやゲストによる作品の背景に迫るトーク、参加アーティストの過去作品の上映会など、内容は盛りだくさん。参加は全て入場無料。初めて舞台をご覧になる方も、より深く観劇を楽しみたい方も、フェスティバル/トーキョーで上演される作品と併せてお楽しみください。

11/3(月・祝) 15:30~17:30
【基礎知識講座】演劇界の生ける伝説、ピーター・ブルック

20世紀屈指の演出家として、長年に渡り魅力的な舞台を創造し続けている巨匠、ピーター・ブルック。白い壁に囲まれた何もない空間で身体を駆使して演じる『真夏の夜の夢』(1970年初演)で初来日して以来、インドの叙事詩を舞台化した9時間の大作『マハーバーラタ』など、日本でも数々の話題作を上演し、その簡素にしてイメージ豊かな舞台づくりは、今も高い人気を誇る。「演劇界の生ける伝説」とも言われるブルックだが、彼が近現代演劇史において成し遂げた偉業とはどのようなものなのだろうか。なぜ彼の舞台は全世界の観客を惹きつけ続けることができるのか。今回初めてブルックの作品に触れる観客の方にも分かりやすく、演劇評論家の扇田昭彦氏がブルックに関する基礎知識講座を行う。

 

講師:扇田昭彦

日時:2014年11月3日(月・祝) 15:30~17:30

入場:無料(予約優先)

 

ピーター・ブルック、MHエティエンヌ 作・演出 『驚愕の谷』についてはこちらから→

 

講師プロフィール

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扇田昭彦

演劇評論家

1940 年、東京生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒。朝日新聞学芸部の演劇担当記者・編集委員として1970 年代から多くの劇評・ミュージカル評を執筆。元・静岡文化芸術大学教授。元・国際演劇評論家協会(AICT)日本センター会長。 主な著書に『現代演劇の航海』(芸術選奨新人賞)、『日本の現代演劇』『ミュージカルの時代』『才能の森--現代演劇の創り手たち』『唐十郎の劇世界』(AICT 演劇評論賞)、『蜷川幸雄の劇世界』、『井上ひさしの劇世界』(国書刊行会)など。

 

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11/3(月・祝) 18:00~/11/7(金) 19:00~
【上映会】ドキュメンタリー「プロジェクトFUKUSHIMA!」

プロジェクトFUKUSHIMA !  撮影:菊池良助

2011年3月11日の東日本大震災をきっかけに、福島の現在と未来を世界に発信するため、音楽家の遠藤ミチロウ、大友良英、詩人の和合亮一の3人が代表となり、結成されたプロジェクトFUKUSHIMA!。今回の上映作品は、映像作家の藤井光が2011年8月15日に福島市・四季の里で開催された音楽を中心としたイベント、「フェスティバルFUKUSHIMA!」を7ヶ月かけて追い続けたドキュメンタリー。震災から数ヶ月も経たない福島でフェスティバルを開催することへの葛藤や議論を描いている。

 

日時:2014年11月3日(月・祝) 18:00~19:30/11月7日(金) 19:00~20:30

入場:無料(予約優先)

製作:プロジェクトFUKUSHIMA ! オフィシャル映像記録実行委員会

 

『フェスティバルFUKUSHIMA@池袋西口公園』についてはこちらから→

監督プロフィール

藤井光

美術家/映像監督

1976年東京都生まれ。パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEA卒。2005年帰国以降、現代日本の社会政治状況を映像メディアを用いて直截的に扱う表現活動を行う。3.11以降の被災地で災害と芸術の関わりをテーマに各地で撮影を続けている。
HP: http://hikarufujii.com/

 

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11/3(月・祝) 20:00~
【トーク】プロジェクトFUKUSHIMA!ガールズトーク

プロジェクトFUKUSHIMA!  撮影:地引雄一

2011年の設立以来、約4年に渡り様々な活動を展開してきたプロジェクトFUKUSHIMA!。「フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園」にあわせ、プロジェクトメンバーが、設立当初からこれまでの活動の変遷や、メンバーから見た福島の今の状況について語るトークを開催。様々な人が関わるプロジェクトの「要」となり、その活動を支え続けるメンバーによる、ガールズ・トーク・ナイト。

 

日時:2014年11月3日(土) 20:00~21:00

入場:無料(予約優先)

ゲスト:プロジェクトFUKUSHIMA!メンバー(佐藤久美、高野久美子、岸波礼子、富山明子)

司会:荒川真由子(フェスティバル/トーキョー)

 

『フェスティバルFUKUSHIMA@池袋西口公園』についてはこちらから→

 

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11/4(火)~30(日) 12:00-20:00
フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園 特別展示

フェスティバルFUKUSHIMA!  撮影:菊池修

まなびのアトリエでは、11月1日(土)、2日(日)に開催するF/T14のオープニング『フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園』で公園に敷き詰められた大風呂敷を会場いっぱいに展示する。大風呂敷は多くのボランティアスタッフと共に色とりどりの布を縫い合わせた巨大な布。布地は、今回のフェスティバルのために全国から集めている。同時に、2011年からの「フェスティバルFUKUSHIMA!」を振り返る写真も展示する。

 

期間:2014年11月4日(火)~30(日)

時間:12:00-20:00(各イベントの日はイベント終了時間まで)

※11/10(月)、17(月)は休館。11/30(日)は17:00まで。

入場:無料(予約不要)

※イベント開催時は、展示のみでご入場いただけない場合がございます。

 

プロジェクトFUKUSHIMA!とは

プロジェクトFUKUSHIMA!は、2011年3月11日の東日本大震災後、福島の現在と未来を世界に発信することを目的に、音楽家・遠藤ミチロウ、大友良英と詩人・和合亮一を代表とし、福島県内外の有志によって結成され、さまざまな活動を展開。震災から3年経った今もなお、多くの人々に影響を与え、プロジェクトに賛同したイベントが国内外で開催されている。フェスティバルFUKUSHIMA!は同プロジェクトが2011年8月15日に福島で開催した大規模な音楽イベント。その後、毎年終戦記念日に福島で開催されるほか、愛知、札幌など全国各地へと拡がりを見せている。

http://www.pj-fukushima.jp/

 

フェスティバルFUKUSHIMA!@池袋西口公園とは

今秋いよいよ東京で初めてフェスティバルFUKUSHIMA!が行われる。福島で生まれた新しい祭りの熱気が、「演劇×ダンス×美術×音楽…に出会う30日間」―F/T14の開幕を告げる。会場の池袋西口公園には、いくつものやぐらが建ち、大風呂敷が公園一面に広がり、提灯が祭りを灯す。公募で集まった300人を大友良英が指揮するスペシャルバンド「池袋西口オーケストラ」や多彩なアーティストによるライブのほか、大友良英スペシャルビッグバンドの生演奏によるオリジナルの盆踊りが行われる。
『フェスティバルFUKUSHIMA@池袋西口公園』のプログラムページはこちらから→

11/4(火) 19:00~
【上映会】アルカサバ・シアター『アライブ・フロム・パレスチナ―占領下の物語―』
(考案:アルカサバ・シアター/芸術監督:ジョージ・イブラヒム/演出:ニザール・ズビ)

アライブ・フロム・パレスチナ
©石川純

うず高く積み上げられた新聞紙の山。静かに響くサティの調べ。 難民、爆撃、検問所、インティファーダ…非日常が日常となってしまった占領下の現実を、強烈なユーモアとアイロニーで笑い飛ばす痛快な舞台。 6人のパレスチナ人たちが次々に、パレスチナの「(非)日常」-家族のこと、少年の夢、恋人との時間・・・を語り始める彼らの目の奥に映るのは、毎日の生活で目にしてきたパレスチナの事実。政治的なメッセージを排除し、パレスチナに生きる生身の人間としての存在を、繊細にそして力強く世界に発信する。マスメディアからは伝えられない、そのリアリティに、世界中が笑い、涙した、アルカサバシアターの傑作。2004年2月シアタートラム、2011年2月川崎市アートセンターアルテリオ小劇場で上演。

 

日時:2014年11月4日(火) 19:00~

入場:無料(予約優先)

 

ジョージ・イブラヒムがアーティスティック・ディレクターを務める『羅生門|藪の中』についてはこちらから→

 

アーティストプロフィール

ジョージ・イブラヒム

アルカサバ・シアター&シネマテークの創設者、ディレクター

1945年生まれ。若い頃から俳優としてのキャリアを積み、ヘブライ大学にて演劇を学んだ後、劇作家・演出家として活躍。代表作に『Ramzi Abu Al Majd』(1995年カルタゴ国際演劇祭、ベスト俳優賞受賞作)、『Immigrant』(1999年カルタゴ国際演劇祭、ベスト演出家賞及びベスト衣裳賞受賞)など。これまでに『アライブ・フロム・パレスチナ‐占領下の物語‐』(2004年、2011年)、『壁-占領下の物語Ⅱ』(2005年)で来日。 公式HP:http://www.alkasaba.org/english.php

 

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11/6(木) 19:00~
【上映会】ミクニヤナイハラプロジェクト『前向き!タイモン』(作・演出:矢内原美邦)

ミクニヤナイハラプロジェクト『前向き!タイモン』(作・演出:矢内原美邦) photo:Nobutaka Sato

今年のF/Tで『桜の園』の作・演出を行う矢内原美邦の過去作品を上映。ミクニヤナイハラプロジェクトvol.5『前向き!タイモン』は、シェイクスピアの「アテネのタイモン」を下敷きに、不幸のどん底にいる男(タイモン)が前のめりになるくらい前向き!に生きるその姿を描いた作品。今年のF/Tで上演する『桜の園』にも出演する鈴木将一郎、笠木泉、山本圭祐の3名が出演。第56回岸田國士戯曲賞、2010年シェイクスピア・コンペ優秀賞受賞作品。2010年12月、京都府立文化芸術会館、2011年9月、こまばアゴラ劇場、京都府立文化芸術会館で上演、2013年7月〜9月、大阪芸術創造館、UDOK.、10BOX、こまばアゴラ劇場、七ツ寺共同スタジオにて上演。

 

【作品について】

前向きに生きる。これは簡単なことではありません。 前向きに努めながらも、なにひとつ報われないまま人生が終わることなど よくあることです。

だからって後ろ向きはまっぴらごめんです。

前のめりになるくらい前向きに人生を歩もうではありませんか? 後ろ向きな人生が、あることをきっかけにパッ!と前を向いたときに生み出される、 生きることへのエネルギーを私は信じたいです。

これは不幸などん底にいる後ろ向きな男が前向きに人生を見つめなおす作品、 それが『前向き!タイモン』です。(矢内原美邦)

 

日時:2014年11月6日(木) 19:00~

入場:無料(予約優先)

映像提供:ミクニヤナイハラプロジェクト

アーティストプロフィール

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矢内原美邦

振付家、演出家、劇作家

1997年、各分野で活躍するアーティストを集めたパフォーミング・アーツカンパニー「ニブロール」を結成、代表兼振付家としての活動を始める。日常的な身振りをベースに現代の東京の空気をドライに提示する独自の振付で、オレゴン・ダンスフェスティバル、サンフランシスコ・BUTOフェスティバル、ベルリン・フュージョンフェスティバル、ラオコン・フェスティバルなど数々の海外のフェスティバルにも招聘され、先端的な劇場として知られるThe Kitchen(ニューヨーク)での単独公演を行うなど、世界的に高い評価を受けている。2005年、吉祥寺シアターのこけら落とし公演を契機に演劇作品に取り組む「ミクニヤナイハラプロジェクト」を始動、劇作・演出を手がける。2012年『前向き!タイモン』で第56回岸田國士戯曲賞受賞。また、off-Nibroll名義で美術作品も制作し、数々の展覧会に参加。プロダクションIG製作アニメーション『ホッタラケの島』では振付を担当するなど、ダンスと演劇、美術などの領域を横断しながら作品制作を行う。日本ダンスフォーラム大賞、横浜市文化芸術奨励賞受賞。近畿大学舞台芸術学科准教授。

 

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11/8(土) 13:00~
【上映会】ダンス公演『桜の園 ~いちご新聞から』(振付・演出:矢内原美邦)

『桜の園 ~いちご新聞から photo:Nobutaka Sato

今年のF/Tで『桜の園』の作・演出を行う矢内原美邦の過去作品を上映。ダンス公演『桜の園 ~いちご新聞から』は、チェーホフの「桜の園」を下敷きに、演劇の手法では伝えられない、「ダンス」でしか表現し得ない作品世界を表現した作品。10名の出演者に加えて、阿部海太郎(音楽)、高橋啓祐(映像)、そして今年のF/Tで上演する『桜の園』でも衣装を担当するスズキタカユキらとのコラボレーションが話題となった。2010年12月、チェーホフフェスティバル2010の1プログラムとしてあうるすぽっとで上演。

 

【作品について】

日常のなかに潜むすべての出来事が閉じ込められた世界、そうなのかもしれない。 私達はある限られた時間と距離のなかで生きている。チェーホフの桜の園はそんな感じだ。 そうして台詞をつかわないダンス作品のチェーホフに挑む私は、 ただその距離感や限られた時間のことについてだけ考えている。 その限られたものとは、子供時代ですか?学生時代ですか?それとも今ですか? そんな、すべてがきっとただの一瞬の出来事かのように思う。 エドワード・サイードが言った『いつか、やがて、その問題も解決するだろう。』と きっとチェーホフもそう思ったのだろう。きっとこんな問題は今解決しなくても いつか、どこかで解決するだろうと… (矢内原美邦)

 

日時:2014年11月8日(土) 13:00~

入場:無料(予約優先)

映像提供:あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)

アーティストプロフィール

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矢内原美邦

振付家、演出家、劇作家

1997年、各分野で活躍するアーティストを集めたパフォーミング・アーツカンパニー「ニブロール」を 結成、代表兼振付家としての活動を始める。日常的な身振りをベースに現代の東京の空気をドライに提示 する独自の振付で、オレゴン・ダンスフェスティバル、サンフランシスコ・BUTOフェスティバル、ベルリ ン・フュージョンフェスティバル、ラオコン・フェスティバルなど数々の海外のフェスティバルにも招聘 され、先端的な劇場として知られるThe Kitchen(ニューヨーク)での単独公演を行うなど、世界的に高い 評価を受けている。2005年、吉祥寺シアターのこけら落とし公演を契機に演劇作品に取り組む「ミクニヤ ナイハラプロジェクト」を始動、劇作・演出を手がける。2012年『前向き!タイモン』で第56回岸田國士 戯曲賞受賞。また、off-Nibroll名義で美術作品も制作し、数々の展覧会に参加。プロダクションIG製作ア ニメーション『ホッタラケの島』では振付を担当するなど、ダンスと演劇、美術などの領域を横断しなが ら作品制作を行う。日本ダンスフォーラム大賞、横浜市文化芸術奨励賞受賞。近畿大学舞台芸術学科准教 授。

 

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11/8(土) 18:00
【アーティストトーク】ジャンルを自在に横断する新たなアート「多元芸術」の先駆者  ソ・ヒョンソク作品の魅力に迫る

 サイトスペシフィックな作品制作を中心とし、ツアー形式で作品発表を続けているソ・ヒョンソク。これまでにもアートスペースに改修された旧駅舎、都市開発に失敗した街や元結婚式場の演劇稽古場など、土地や建物が持つ歴史にヒントやきっかけを得て、映像、音楽、演劇など多彩な表現を駆使しながら、その場所でしか共有できない彼独自の幻想的かつ奥深い物語を、現実の土地にインサートする試みを続けてきた。

アーティスト・トークでは、これまで韓国や日本で上演されたソの作品を、演出家本人を交えながら振り返り、彼の作品の特徴・魅力を紐解く。彼はなぜツアーパフォーマンス作品を生み出すことを続けるのか?F/T14で上演する、新作『From the Sea』の製作秘話にも触れながら、彼の作品をあらためて紹介する。

 

日時:2014年11月8日(土)18:00~

入場:無料(予約優先)

 

『From the Sea』についてはこちらから→

 

アーティストプロフィール

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ソ・ヒョンソク

演出家、舞台芸術研究家

1965年生まれ。延世大学コミュニケーション大学院教授。クリエーターとしてもサイトスペシフィック・パフォーマンス作品を制作し、フェスティバル・ボムやナム・ジュン・パイク・アートセンター等で発表している。主な演出作品に『FAT SHOW』、『||||□』(共同演出)、 『Heterotopia』、『霊魂売春』など。2013年にフェスティバル・ボムで『舞台恐怖症』、急な坂スタジオで日韓共同プロジェクト『つれなくも秋の風』を上演。F/Tでは2011年に「批評家inレジデンス」に参加、2012年にはF/T公募プログラム審査員を務めた。

 

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11/9(日) 13:00~
【基礎知識講座】101年目の春の祭典

1913年5月パリで初演され、その衝撃的なサウンドと振付けから、20世紀芸術史上最大のスキャンダルとなったストラヴィンスキー作曲、ニジンスキー振付、バレエ・リュスによる「春の祭典」。

初演から101年を迎えたこの秋、F/Tで、気鋭のアーティスト、白神ももこ(演出・振付)、毛利悠子(美術)、宮内康乃(音楽)が、新たな感性でこの作品を再生させるにあたって、「まなびのアトリエ」では、現代の目と耳と口で「春の祭典」をとらえなおします。 語り手は、作曲家湯山昭を父に持ち、カルチャー雑誌「ぴあ」で演劇担当を経験、現在はクラブカルチャーを経た耳にクラシック音楽の新たな聴き方の指標を打ち出す人気イベント「爆音クラシック」を主宰するなど、アート、ファッション、音楽、演劇、歌舞伎、漫画、料理・・・とさまざまなカルチャーを股にかけて活躍する「文化系女子リア充」の祖、湯山玲子。そして、本公演「音楽ドラマトゥルグ」を担い、「前衛音楽」の歴史的研究を基にクラシック音楽からの逆照射と現在のエッジの立ったアートパフォーマンスの衝突する地点を自らの現場としている渡邊未帆。

この二人ならではの視点で、初演当時から規格外だった「春の祭典」を、その社会背景から、ジェンダーから、上演史から、演奏史から、音楽理論から・・・もろもろ解析し、さらには、みなさんで歌って(?)この作品のスゴさをイマココで体験してみようという企画です。

 

日時:2014年11月9日(日) 13:00~16:00

入場:無料(予約優先)

 

白神ももこ(演出・振付)×毛利悠子(美術)×宮内康乃(音楽)の『春の祭典』についてはこちらから→

 

講師プロフィール

湯山玲子

湯山玲子

著述家。日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。(有)ホウ71取締役。

文化全般を独特の筆致で横断するテキストにファンが多い。20代のアネキャンから、50代のハーズまで、全世代の女性誌にコラム連載やコメントを多く発表している。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、『ビッチの触り方』(ワニブックス)、上野千鶴子との対談『快楽上等! 3.11以降を生きる』(幻冬舎)、『ベルばら手帖』(マガジンハウス)。月一回のペースで、爆音でクラシックを聴く、「爆クラ」イベントを開催。10月からMXテレビ21時〜「バラいろダンディー」金曜日レギュラー、毎月一週間のサイクルで、NHK第一ラジオ11:30〜「すっぴん」11:30〜音楽コーナー「Music Scrap」に出演中。

 

 

渡邊未帆

渡邊未帆(進行、F/T14『春の祭典』音楽ドラマトゥルク)

1979年生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了、「日本の前衛音楽」をテーマに博士号(音楽学)取得。 東京藝術大学音楽環境創造科助手を経て、早稲田大学非常勤講師。 また、TOKYO FM系列衛星デジタルラジオ放送「MUSIC BIRD」のクラシック、ジャズ番組の制作、デレクター、音楽雑誌や書籍の編集、執筆などを行っている。

 

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11/9(日) 18:00~
【上映会】ガザ 「和平合意」はなぜ崩壊したのか(土井敏邦・ドキュメンタリー『届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと』vol.1 監督:土井敏邦)

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©2009 DOI Toshikuni / SIGLO
1993年9月、パレスチナ側とイスラエル側との「和平合意」直後から、ガザ地区最大の難民キャンプで、貧困の中でも“家族愛”で支え合って生きる家族の姿を6年にわたって記録した。そこには、激動の政治情勢に翻弄され「長年の占領から開放され、念願の独立国家を手にできるのでは」という期待と、その夢が打ち砕かれる現実へのはざまで揺れ動く民衆の心情と生活が克明に映し出される。一方、その「和平」崩壊の背景にあった、イスラエルによる“合法化された占領の現実”、“パレスチナ人の真の解放”へのビジョンを見失ったパレスチナ自治政府の腐敗の実態が浮き彫りにされていく。
日時:2014年11月9日(日) 18:00~

監督プロフィール

土井敏邦

フリージャーナリスト

1953年、佐賀県生まれ。1985年よりパレスチナ・イスラエルの問題にかかわる。17年間にわたって映像による取材を続け、「パレスチナ記録の会」とともに、2009年、『届かぬ声―パレスチナ・占領と生きる人びと』全4部作を完成させる。ドキュメンタリー映像『ファルージャ 2004年4月』のほか、NHKや民放で数多くのドキュメンタリー番組も手掛けている。

11/11(火) 19:00~
【基礎知識講座】ミャンマーの歴史・政治・文化、そしてアート

近年の民主化政策により、多くの外資系企業が参入するなど、急速な変化を遂げつつあるミャンマー。F/Tはそんな激動の時代を生きるミャンマーのアーティストに注目をし、新世代アーティストを牽引するパフォーマンス・アーティスト、モ・サ『彼は言った/彼女は言った』の上演を行う。

 

この講座では文化人類学者の田村克己氏とアートライターのアンドリュー・マークル氏を招き、田村氏による講演では激動の地・ミャンマーを歴史や政治、文化といった面から見つめる。またマークル氏からは2014年2月に行われたミャンマーでの現代美術調査の経験を踏まえ、現代のミャンマーのアートシーンが語られる。F/T15では「アジアシリーズvol.2」としてミャンマーの特集も予定しており、それに先駆けてミャンマーの歴史・政治・文化、そしてアートを考察できる特別な一夜となる。

 

日時:2014年11月11日(火) 19:00~

入場:無料(予約優先)

 

『彼は言った/彼女は言った』についてはこちらから→

 

講師プロフィール

田村克己

総合研究大学院大学理事、国立民族学博物館名誉教授

東京大学大学院社会学研究科文化人類学専攻修士課程修了後、鹿児島大学、金沢大学、国立民族学博物館などにて、研究教育にあたる。ビルマ(ミャンマー)を中心に東南アジア大陸部や中国南部などで、文化人類学の調査を行う。主著書に『レッスンなきシナリオ』(風響社)、共編著に『暮らしがわかるアジア読本ビルマ』(河出書房新社)、『ミャンマーを知るための60章』(明石書店)などがある。

 

 

アンドリュー・マークル

アンドリュー・マークル

アートライター、研究者

1981年生まれ、東京在住。2003年ニューヨーク、コロンビア大学比較文学・社会学科卒業。現在日英バイリンガルオンライン雑誌アート・イット国際版副編集長を務め、海外雑誌「Frieze」や「Artforum」などに寄稿。2008年まではアジアパシフィック地域を専門する現代美術誌「ArtAsiaPacific」の副編集長。また、東京造形大学やアーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)で教育活動をする。今年2月に国際交流基金の企画で美術作家田中功起氏と一緒にミャンマー、ヤンゴンへ訪問、現地の現代美術状況を調査した。

 

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11/12(水) 19:00~
【上映会】渡辺源四郎商店『エレクトリックおばあちゃん』(作・演出:畑澤聖悟)

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提供:渡辺源四郎商店

今年のF/Tで『さらば!原子力ロボむつ ~愛・戦士編~』、『もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら』の2作品の作・演出を行う畑澤聖悟(渡辺源四郎商店)の過去作品を上映。渡辺源四郎商店第19回公演『エレクトリックおばあちゃん』は、近未来を舞台に青森に暮らすおばあちゃんと電気の物語。『翔べ!原子力ロボむつ』の流れを組む、畑澤流社会派人情喜劇の決定版。2014年4月青森市文化観光施設ねぶたの家ワ・ラッセ(青森)、5月ザ・スズナリ(東京)で上演。

 

日時:2014年11月12日(水) 19:00~

入場:無料(予約優先)

映像提供:渡辺源四郎商店

 

アーティストプロフィール

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畑澤聖悟

劇作家・演出家・劇団「渡辺源四郎商店」主宰

1964年秋田県生まれ。青森市を本拠地に全国的な演劇活動を行っている。『俺の屍を越えていけ』で2005年日本劇作家大会短編戯曲コンクール最優秀賞受賞。『翔べ!原子力ロボむつ』で第57回(2013年)岸田國士戯曲賞ノミネート。他劇団への書き下ろしも多数。また、ラジオドラマの脚本でも文化庁芸術祭大賞、ギャラクシー大賞、日本民間放送連盟賞などを受賞。現役の公立高校教諭であり演劇部顧問。指導した青森中央高校および弘前中央高校を、あわせて8回の全国大会に導き、そのうち最優秀賞3回、優秀賞4回を受賞している。

 

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11/14(金) 17:00~
【トーク】K3 タンツプラン・ハンブルグ(ドイツ)活動紹介

1分の中の10年』三部作(構成・振付:イム・ジエ)の共同製作であるK3 タンツプラン・ハンブルグ。そのアーティスティック・ディレクターを務めるケルスティン・エーヴェルト氏を迎えトークを開催する。
コンテンポラリーダンスの強化に力を入れ、全世界からレジデンス・アーティストを公募しているK3 タンツプラン・ハンブルグ。質の向上や、ダンス創作者の可能性を広げることに重点を置いている、コレオグラフィックセンターである。今回のトークでは、センターの活動内容に加え、ドイツにおけるコンテンポラリーダンスの現状について紹介する。観客だけでなく、国際的な活躍を志すアーティストにとっても貴重な機会となるだろう。

 

日時:2014年11月14日(金) 17:00~

入場:無料(予約優先)

 

登壇者プロフィール

K3 Tanzplan Hamburg
photo credit: Thies Rätzke

ケルスティン・エーヴェルト

K3 タンツプラン・ハンブルグ アーティスティック・ディレクター

ドイツ・ギーセンで演劇を学び、コンテンポラリーダンスとテクノロジーをテーマに博士論文を執筆。1997年から2000年にかけてベルリン自由大学大学院に博士号取得候補者として在籍し、Stadt Raum Inszenierungを立ち上げる。2002年から2006年まで、カンプナーゲルにてドラマトゥルクとして活動。2006年にハンブルグにコレオグラフィックセンターであるK3を設立し、アーティスティック・ディレクターとして現在に至る。また、ベルリン、ギーセン、ハンブルグなどの大学で講師を務めるかたわら、ダンスフェスティバルの審査員や顧問としても活躍している。

 

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11/14(金) 19:00~
【『透明な隣人 ~8 -エイト-によせて~』関連トーク】家族のカタチを考える ~同性カップルと里親制度

米カリフォルニア州の同性婚についての裁判をめぐる脚本「8 -エイト-」をもとにして、いまの日本におけるセクシュアル・マイノリティとそれらを取り巻く「わかりあえなさ」を描く『透明な隣人~8 -エイト-によせて』 。ここでは基礎知識として、いま日本でセクシュアル・マイノリティや、多様な家族のあり方が、どのような現状におかれているのかを探ります。同性カップルが里親になるための支援活動を行っているレインボー・フォスター・ケアのお話をきっかけとして、セクシュアル・マイノリティの現在を考えます。

 

日時:2014年11月14日(金) 19:00~

入場:無料(予約優先)

 

登壇者プロフィール

藤めぐみ

レインボー・フォスター・ケア代表

1974年生まれ。大阪育ち。RFC(レインボー・フォスター・ケア)代表。「LGBTと社会的養護」について考える勉強会を主宰。2013年9月のIFCO世界大会では、RFCのプログラム「日本のLGBTと里親養育」が採用され、58のワークショップ中で唯一「LGBT」をテーマにしたワークショップを開催した。家庭を必要とする子どもたちのために、LGBTを人的資源として活用することを提言している。

http://rainbowfostercare.jimdo.com/

 

 

長津結一郎

F/T14『透明な隣人 ~8 -エイト-によせて~』企画

1985年生まれ。東京藝術大学大学院修了、博士(学術・東京藝術大学)。専門は芸術と社会包摂、芸術と地域コミュニティ。異なる立場や背景をもつ人々がどのように協働することができるのか、研究/実践の双方からのアプローチを試みている。現在、東京藝術大学教育研究助手、慶應義塾大学研究員、東京家政大学非常勤講師、NPO法人多様性と境界に関する対話と表現の研究所代表理事。

 

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11/15 (土) 18:00~
【トーク】LIG文化財団(韓国)活動紹介 ※本プログラムは都合により中止させていただきます

※本プログラムは、都合により中止させていただきます。
ご来場予定の皆様には、ご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。

 

 

1分の中の10年』三部作(構成・振付:イム・ジエ)の共同製作であるLIG文化財団。その劇場であるLIGアートホール/釜山でプロデューサーを務めるペ・ジェイ氏を迎えトークを開催する。 アートと社会を繋ぐプラットホームとして、アーティストの創作や公演活動支援を目的に活動しているLIG文化財団。劇場であるLIGアートホールを生かし、自主的なプログラミングによる運営を行っている。そのLIGアートホール/釜山で公演製作を担当する氏が、劇場の運営についてやレジデンス・アーティストを紹介。 『1分の中の10年』三部作の共同製作の様子についても語る。

 

日時:2014年11月15日(土) 18:00~

入場:無料(予約優先)

 

登壇者プロフィール

ペ・ジェイ
photo credit: Thies Rätzke

ペ・ジェイ

LIGアートホール/釜山 プロデューサー

2008年より独立プロデューサーとして様々な舞台芸術作品に携わる。2011年よりLIG文化財団に在籍。現在はLIGアートホール/釜山でプロデューサーとして勤務している。

 

 

11/16(日) 15:00~
【アーティストトーク】クリエティブ・ヴァキとは何か。過去作品を徹底紹介!

今年、初来日となる韓国の若手クリエイター集団、クリエイティブ・ヴァキ。その主宰であるイ・キョンソンによるアーティストトークを開催する。 韓国演劇界で、今、最も注目されている若手アーティストである彼らは、リサーチやワークショップを出発点として、ドキュメンタリー性の強い作品を多く創作している。演劇の枠組みを超えた、挑戦的でアイデアにあふれる作品は、劇場のみならず、屋外で上演されるなど、ユニークなアプローチにも定評がある。

 

今回のトークでは、過去作品の紹介を軸に、作品創作のプロセスや、そこに至る思想に迫る。ヨーロッパでの公演も行い、韓国国内で演劇賞を受賞するなど、国内外で評価を高めているクリエイティブ・ヴァキとは何なのか。その魅力を紹介する。

 

日時:2014年11月16日(日) 15:00~

入場:無料(予約優先)

 

クリエイティブ・ヴァキの『いくつかの方式の会話』についてはこちらから→

 

アーティストプロフィール

イ・キョンソン

イ・キョンソン

演出家、クリエイティブ・ヴァキ主宰

1983年スイス・バーゼル生まれ。ソウルの中央大学演劇学科で演出を学び、イギリスのセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマの修士課程を卒業。2007年にクリエイティブ・ヴァキを結成し、現在まで代表および演出家として活動を続けている。過去の演出作品に『The Moving Exhibition』(2009年)、エディンバラ・フェスティバルに参加した『The Dream of Sancho』(2010年)、『カンナムの歴史』(2011年)、『演劇の練習』シリーズ(2013-2014年)など。最新作は、ソウルの南山アートセンターで上演された『演劇の練習—劇場編』(2014年)。2009年にチュンチョン・マイムフェスティバルでドケビアワード受賞。2010年には『Let us move your sofa』で、韓国演劇界で最も権威のある東亜演劇賞の「新しいコンセプトの演劇部門」賞を受賞した。

 

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11/19(水) 18:00~
【上映会】さいたまゴールド・シアター第4回公演『聖地』(作:松井周 演出:蜷川幸雄)

「聖地」
撮影=宮川舞子

高齢化社会への先駆的な取組みとしてはもちろん、優れた演劇作品を送り出す俳優集団としても注目度を高める、さいたまゴールド・シアター。今回フェスティバル/トーキョーでは、香港、パリを含めたワールドツアの一環として『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』を上演する。本公演に先立ち「まなびのアトリエ」では、さいたまゴールド・シアター第4回公演『聖地』(作:松井周 演出:蜷川幸雄)の上映会を行う。

 

【あらすじ】

近未来。安楽死法が施行された日本では、老人は延命医療よりも「最適な死」「りっぱな最期」をのぞむように求められていた。エコロジーという名の下に排除され、それぞれの場所で追いつめられていく老人たち――。

そんな時、ある老人ホームでかつてのアイドル歌手の死亡が報じられると同時に、その死には不審な点が多いことがわかった。元ファンクラブのメンバーたちは彼女の入所していた老人ホームに乗り込み、謝罪を要求するにとどまらず、こんなことを宣言する。

「私たちはここを乗っとることを宣言する。今からここは『聖地』となる」

この声明をきっかけに、全国から行き場をなくした老人たちが『聖地』に集まってくる。

『聖地』は完成するのだろうか?

そして、ここは一体誰にとっての『聖地』なのか?

 

日時:2014年11月19日(水) 18:00~

入場:無料(予約優先)

映像提供:彩の国さいたま芸術劇場、衛星劇場

 

アーティストプロフィール

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蜷川幸雄

演出家、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督

1935年埼玉県川口市生まれ。1969年、『真情あふるる軽薄さ』で演出家デビュー。1974年『ロミオとジュリエット』で大劇場の演出を手掛け、以後、日本を代表する演出家として話題作を次々と世に送り出し、世界14ヵ国以上で数々の作品を発表。2006年から彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任し、<さいたまゴールド・シアター>の活動を開始。2009年からは若手俳優育成を目的とした<さいたまネクスト・シアター>の活動にも着手している。

近作にカズオ・イシグロの小説を原作とした『わたしを離さないで』、村上春樹の小説を原作とした『海辺のカフカ』、気鋭の劇作家・前川知大と初タッグを組んだ『太陽2068』など。1992年、エディンバラ大学名誉博士号。2002年、名誉大英勲章(CBE)。2009年、プリマス大学名誉博士号。2010年、文化勲章受賞。2013年、第20回読売演劇大賞ならびに最優秀演出家賞受賞。

 

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11/21(金) 19:00~
【上映会】世代交流あおもり市民劇2013 『私と空と八甲田丸』(作・演出:畑澤聖悟)

今年のF/Tで『さらば!原子力ロボむつ ~愛・戦士編~』、『もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら』の2作品の作・演出を行う畑澤聖悟。渡辺源四郎商店主宰、青森中央高校演劇部顧問といろいろな顔を持つ畑澤の、幅広い活動を知ることができる作品を上映。青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸車両甲板で上演される世代交流あおもり市民劇は、オーディションを経て選ばれた小学生から80歳代までの様々な世代の出演者がひとつの芝居に取り組む。渡辺源四郎商店の俳優、青森中央高校演劇部も共演しており、F/Tで上演する『さらば!原子力ロボむつ ~愛・戦士編~』の布石ともいえる作品。2012年から毎年公演を重ねており、今回は2013年に上演した『私と空と八甲田丸』をF/Tまなびのアトリエで上映!

 

日時:2014年11月21日(金) 19:00~

入場:無料(予約優先)

協力:特定非営利法人あおもりみなとクラブ、青森ケーブルテレビ株式会社

映像提供:渡辺源四郎商店

 

アーティストプロフィール

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畑澤聖悟

劇作家・演出家・劇団「渡辺源四郎商店」主宰

1964年秋田県生まれ。青森市を本拠地に全国的な演劇活動を行っている。『俺の屍を越えていけ』で2005年日本劇作家大会短編戯曲コンクール最優秀賞受賞。『翔べ!原子力ロボむつ』で第57回(2013年)岸田國士戯曲賞ノミネート。他劇団への書き下ろしも多数。また、ラジオドラマの脚本でも文化庁芸術祭大賞、ギャラクシー大賞、日本民間放送連盟賞などを受賞。現役の公立高校教諭であり演劇部顧問。指導した青森中央高校および弘前中央高校を、あわせて8回の全国大会に導き、そのうち最優秀賞3回、優秀賞4回を受賞している。

 

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11/22(土) 13:00~/11/23(日) 15:00
【上映会】薪伝実験劇団『地雷戦 2.0』(作・演出:ワン・チョン)

1962年に中国で製作された、抗日プロパガンダ映画「地雷戦」を題材にした本作。銃や地雷に見立てた拡声器と、領土を象徴するジョイントマットを舞台に、世界各地で起こる紛争や、その根底にある欲望や畏れをユーモラスに描く。作中ではユングの著作や玉音放送まで、さまざまなテキストが引用され、異なる側面から戦争の本質を提示する試みとして創作された。 演出のワン・チョンは本作で昨年のF/Tアワードを受賞。F/T14に招聘され、『ゴースト 2.0 ~イプセン「幽霊」より』を上演する。

 

日時:11月22日(土) 13:00~/11月23日(日) 15:00~

上映時間:60分

入場:無料(予約優先)

映像提供:フェスティバル/トーキョー

 

アーティストプロフィール

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©Zhou Jing

ワン・チョン

劇作家、演出家、薪伝実験劇団主宰

1982年北京生まれ。北京大学で経済と法律を学び、ハワイ大学で演劇を研究し修士号を取得。2008年北京にて薪伝実験劇団を設立。マルチメディアパフォーマンスやドキュメンタリー演劇を創作、中国の実験演劇界を牽引している。アジア各地やヨーロッパで公演を行うなど、国外でも精力的に活動。2012年には利賀村で開催されたアジア演出家フェスティバルにも参加。戯曲や書籍、劇評の翻訳なども行っている。2013年、F/T公募プログラムに参加し『地雷戦 2.0』で「F/T アワード」を受賞。

 

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11/22(土) 19:00~
【クリティークトーク】『ゴースト 2.0 ~イプセン「幽霊」より』をより楽しむために

昨年の公募プログラムでF/Tアワードを受賞した薪伝実験劇団。マルチメディアパフォーマンスやドキュメンタリー演劇の上演に加え、主宰のワン・チョンは欧米の先駆的な戯曲や演劇書、劇評の翻訳も手がけるなど、その存在はまさに中国実験演劇の牽引者と呼ぶことができる。F/T14で彼らが挑むのは、近代社会が求める家族像や道徳観の崩壊を描いたイプセンの問題作『幽霊』である。

 

今回のトークでは、梅山いつき氏を招き、薪伝実験劇団『ゴースト 2.0 〜イプセン「幽霊」より』について、現代演劇論の視点から、ざっくばらんに考察し、上演の意義を検証する。イプセンや中国演劇について予備知識がない観客にも、カジュアルな雰囲気の中でトークを楽しみながら、作品への新たな発見や理解を深める機会となるだろう。

 

日時:2014年11月22日(土) 19:00~

入場:入場無料(予約優先)

 

『ゴースト2.0 ~イプセン「幽霊」より』についてはこちらから→

 

登壇者プロフィール

梅山いつき

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館・助教

1981年、新潟県生まれ。東京学芸大学卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。2008年から2011年まで、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館の助手をつとめ、太田省吾展、第三エロチカ展等、現代演劇に関する企画展を手がけた。アングラ演劇のポスター。機関紙誌をめぐる研究や、野外演劇集団にスポットを当てたフィールドワークを展開している。著書に『アングラ演劇論』(作品社、AICT演劇評論賞受賞)、『60年代演劇再考』(岡室美奈子との共編著、水声社)。

 

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11/26(水) 19:00~
【ドラマトゥルクトーク】渡辺源四郎商店と『透明な隣人』の現場から

演出家のパートナーとして舞台作品の創作に携わるドラマトゥルク。その名前が広まりつつある一方で、彼ら/彼女らが実際の創作現場で何をしているかについてはまだあまり知られていない。このドラマトゥルクトークでは、フェスティバル/トーキョー14上演作品にドラマトゥルクとして参加する工藤千夏(『さらば!原子力ロボむつ ~愛・戦士編~』作・演出:畑澤聖悟)と岸本佳子(『透明な隣人 ~8 -エイト-によせて~』作・演出:西尾佳織)の2名が、それぞれの創作現場でどのような役割を担っているかについて報告し、日本におけるドラマトゥルクの実践例を紹介する。11月24日に開催されるシンポジウム「日本におけるドラマトゥルクの10年」とあわせて、ドラマトゥルクの仕事内容について知る貴重な機会となるだろう。

 

日時:2014年11月26日(水) 19:00~

パネリスト:工藤千夏、岸本佳子

司会:横堀応彦

入場:無料(予約優先)

 

パネリストプロフィール

工藤千夏

工藤千夏

劇作家・演出家、劇団「渡辺源四郎商店」ドラマターグ

劇作家・演出家。うさぎ庵主宰。青年団演出部所属。渡辺源四郎商店ドラマターグ。ニューヨーク市立大学大学院演劇科修士課程修了。広告代理店勤務を経てからの米国留学時代に、ドラマトゥルクを専攻しつつマック・ウェルマンの劇作WSに参加、帰国後の2003年より日本での演劇活動を開始。2013年『パーマ屋さん』が第一回せんだい短編戯曲賞最終候補作品に選出。代表作は谷山浩子原案・音楽の『真夜中の太陽』。四国学院大学、青森県立保険大学非常勤講師。

 

 

岸本佳子

岸本佳子

演出家・翻訳家、『透明な隣人 ~8 -エイト-によせて~』ドラマトゥルク

2009年より多国籍・多言語劇団「空(utsubo)」主宰。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。米国コロンビア大学芸術大学院(MFA)ドラマツルギー専攻。翻訳に、ネイチャー・シアター・オブ・オクラホマ『ライフ・アンド・タイムズ – エピソード1』(SPAC静岡)、ロジェ・ベルナット作『パブリック・ドメイン』(フェスティバル/トーキョー)等。東京大学・専修大学非常勤講師。芸創connect vol.7にて最優秀賞受賞(演出)。

 

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11/29(土) 19:00~
【トーク】「ディレクター制」について考える

東京国際舞台芸術フェスティバル事務局長、東京国際芸術祭ディレクターとして国内外の舞台芸術公演のプログラミング、プロデュース、文化施設の運営を手掛けてきた市村作知雄。昨年まではフェスティバル/トーキョーの実行委員長として、今年からはディレクターズコミッティ代表を務める市村が、自身の経験から日本における「ディレクター制度」について話します。フェスティバルディレクターの職能とは、そしてこの国においてのディレクター制度はどのような形が考えられるのか、片山正夫氏を聞き手に招いて議論する一夜。

 

日時:2014年11月29日(土) 19:00~

入場:無料(予約優先)

 

登壇者プロフィール

市村作知雄

フェスティバル/トーキョー ディレクターズコミッティ代表

1949年生まれ。ダンスグループ山海塾の制作を経て、トヨタ・アートマネジメント講座ディレクター、パークタワーホールアートプログラムアドバイザー、(株)シアター・テレビジョン代表取締役を歴任。東京国際舞台芸術フェスティバル事務局長、東京国際芸術祭ディレクターとして国内外の舞台芸術公演のプログラミング、プロデュース、文化施設の運営を手掛けるほか、アートマネジメント、企業と文化を結ぶさまざまなプロジェクト、NPOの調査研究などにも取り組む。現在、NPO法人アートネットワーク・ジャパン会長、東京藝術大学音楽環境創造科准教授。

 

 

片山正夫

公益財団法人セゾン文化財団常務理事

1958年兵庫県生まれ。㈱西武百貨店を経て1989年、セゾン文化財団事務局長に就任。2003年より常務理事。1994~95年、米国ジョンズホプキンス大学政策研究所フェローとして、助成プログラムの評価を研究。立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授のほか、(公財)公益法人協会、(公財)助成財団センター、(公社)企業メセナ協議会理事、東京都芸術文化評議会専門委員、アーツカウンシル東京・カウンシルボード委員、市民社会創造ファンド運営委員等を務める。共著書に「NPO基礎講座」「プログラム・オフィサー」「民間助成イノベーション」等。

 

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東京芸術劇場 アトリエイースト

東京都豊島区西池袋1-8-1
TEL. 03-5391-2111(代)

JR、東京メトロ、東武東上線、西武池袋線「池袋駅」。
西口より徒歩2分(「池袋駅」2b出口と直結)

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