Photo: David Monteith-Hodge


ナシーム・スレイマンプール × ブッシュシアター

『NASSIM』(ナシーム)

作・出演:ナシーム・スレイマンプール

劇作家と俳優、ぶっつけ本番の出会いの先にあるのは―
 毎ステージ異なるキャストで、リハーサルはなし。俳優に求められるのは、作品の内容、自分の役割について、何も知らずに本番を迎えること。そんな一風変わった作品で、45カ国以上の劇場を旅してきたのは、イラン出身で、ドイツ・ベルリン在住の劇作家、ナシーム・スレイマンプール。本作は、『白いウサギ、赤いウサギ』など、世界各地で翻訳上演される戯曲を手がけてきた彼が、「母語のペルシア語で伝える」ことを主眼に執筆した作品です。
 いったん本番が始まれば、俳優は、たった一人で、作家本人が出す指示に従い、話し、行動するのみ。次第に打ち解け、リラックスしたムードで展開する二人のコミュニケーションは、時に観客をも交えながら、言葉の力、言葉とアイデンティティの結びつきといったテーマへと接近していきます。
  • Photo: David Monteith-Hodge
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公演情報

公演名 ナシーム・スレイマンプール × ブッシュシアター
『NASSIM』(ナシーム)
会場 あうるすぽっと
日程

11/09(Fri) 19:30 塙 宣之(ナイツ)
11/10(Sat) 14:00★ 丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)
11/11(Sun) 14:00 ドミニク・チェン
       18:00 森山未來 ※追加公演

★=終演後、ポスト・パフォーマンストークあり
※受付開始は開演の1時間前、
 開場は30分前 15分前(変更になりました)

上演時間 90分(予定)(変更になりました)
言語 日本語/ペルシア語上演
お願い ・演出の都合上、開演時間に遅れますとご入場いただけない場合がございます。予めご了承ください。
・当日は記録・広報用に写真、並びに動画撮影をいたします。撮影素材は報告書や公式HPのほか、広く広報活動に使用させていただきます。予めご了解いただけますよう、よろしくお願いいたします。
一般前売 全席指定
一般前売 3,500円 / 当日4,000円 / 学生2,300円
ほかセット券あり
その他 先行割引 ¥2,500
5演目セット ¥2,800
3演目セット ¥3,000
学生
※当日券共通。当日受付で要学生証提示
¥2,300
高校生以下
※当日券共通。当日受付で要学生証または年齢確認可能な証明書の提示
¥1,000

フォトギャラリー

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当日パンフレット

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【寄稿】対話が終わった時代に、長いテーブルに共につこうとすること
關 智子 (演劇研究者、批評家、早稲田大学他非常勤講師)

アーティスト・プロフィール

ナシーム・スレイマンプールPhoto: Nima Soleimanpour

劇作家・パフォーマーナシーム・スレイマンプール

1981年イラン・テヘラン生まれ。兵役拒否のため、一時出国を禁じられた経験を持ち、代表作の『白いウサギ、赤いウサギ』では、自身は国内にいながらも、作品に世界を旅させるスタイルを生み出した。同作は、これまでに25の異なる言語に翻訳され、1000回以上の上演を数え、数々の賞も受賞している。その他の作品に『ブラインド・ハムレット』(2013)、『ブランク』(2015)など。現在は、ドイツ・ベルリン在住。

出演者プロフィール

11/09(Fri) 19:30塙 宣之(ナイツ)

2001年、ツッコミの土屋と漫才コンビを結成。内海桂子の弟子として活動。漫才協会、落語芸術協会、三遊亭小遊三一門として寄席でも活躍中。 
<受賞歴> 
漫才新人大賞 大賞('03)、お笑いホープ大賞 大賞・NHK新人演芸大賞 演芸部門 大賞( '08)、「M-1グランプリ」決勝進出('08~'10)、「THE MANZAI 2011」準優勝、平成25年度(第68回)文化庁芸術祭 大衆芸能部門 優秀賞(2013年度)、第33回浅草芸能大賞 奨励賞 (2016年度)、平成28年度(第67回)芸術選奨 大衆芸能部門 文部科学大臣新人賞(2016 年度) 

Photo: 江森康之

11/10(Sat)14:00丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)

作家/演出家/俳優。大阪府出身。劇団鹿殺し座付き作家。日本劇作家協会 会員。2000年、座長菜月チョビとともに劇団鹿殺しを旗揚げ。戯曲「スーパースター」が2011年第55回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。また、近年は残酷歌劇「ライチ☆光クラブ」(演出/河原雅彦)、TVドラマ「下北沢ダイハード」(テレビ東京)、「マジムリ学園」(日本テレビ系列)、「崖っぷちの淵子!」(NHK)の脚本をつとめ、活動の幅をさらに広げている。演出家としては、歌舞伎やオペラなどジャンルを超えたダイナミックな空間形成と繊細かつ熱い作風が特徴。 
主な演出作品は、舞台「ジルゼの事情」(主演/Cocco)、秋元康プロデュース 劇団4ドル50セント「新しき国」「夜明けのスプリット」、乃木坂46主演舞台「墓場、女子高生」など。PARCO presents「カフカの『変身』」(主演/森山未來)、映画「モテキ」(監督/大根仁 主演/森山未来)等に出演。2018年10月にはポプラ社より自叙伝的小説『さよなら鹿ハウス』の発刊、11月にはOFFICE SHIKAPRODUCE「さよなら鹿ハウス」(脚本・演出)の上演が決定している。 

Photo: 新津保建秀

11/11(Sun)14:00ドミニク・チェン

1981年生まれ。フランス国籍。博士(学際情報学)、早稲田大学准教授。クリエイティブ・コモンズ・ジャパン理事、株式会社ディヴィデュアル共同創業者。IPA未踏IT人材育成プログラム・スーパークリエイター認定。2016~2018年度グッドデザイン賞・審査員兼フォーカスイシューディレクター。近著に『謎床:思考が発酵する編集術』(晶文社、松岡正剛との共著)。訳書に『ウェルビーイングの設計論:人がよりよく生きるための情報技術』(BNN新社、渡邊淳司との共同監修)等。

11/11(Sun)18:00 ※追加公演森山未來

演劇、ダンスといったカテゴライズに縛られない表現者として活動。2013年には文化庁文化交流使としてイスラエルに1年間滞在、インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンスカンパニーを拠点にヨーロッパ諸国にて活動。待機作として、横浜赤レンガ倉庫1号館にて『SONAR』(構成・振付・出演)、神奈川芸術劇場大スタジオ/Maison des Arts de Creteil(フランス)にて『Is it worth to save us?』(振付・出演)、2019年大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』など。miraimoriyama.com 

キャスト・スタッフ

製作  ナシーム・スレイマンプール × ブッシュシアター
作・出演  ナシーム・スレイマンプール
演出 オマール・エラリアン
美術 ライス・ジャーマン
音響デザイン ジェームス・スワドロ
照明デザイン ラジーヴ・パターニ
プロダクションマネージャー マイケル・アジェル
ドラマトゥルク カロリーナ・オルテガ、スチュワート・プリングル
   
 《東京公演》  
出演 11/09(Fri) 19:30 塙 宣之(ナイツ)
  11/10(Sat) 14:00 丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)
  11/11(Sun) 14:00 ドミニク・チェン
  11/11(Sun) 18:00 森山未來
   
技術監督 寅川英司
照明コーディネート 木下尚己(株式会社ファクター)
音響コーディネート 相川 晶(有限会社サウンドウィーズ)
宣伝美術 横山 雄
制作 荒川真由子、新井稚菜(フェスティバル/トーキョー)
インターン 円城寺すみれ、小堀詠美、山里真紀子
   
協力 マセキ芸能社、オフィス鹿
   
主催 フェスティバル/トーキョー

会場アクセス

あうるすぽっと

  • 住所:豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F
  • 電話:03-5391-0751
  • 東京メトロ有楽町線「東池袋駅」6,7番出口より直結
  • JR他「池袋駅」東口より徒歩10分
  • 都電荒川線「東池袋四丁目」徒歩2分

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 対立が進む世界で演劇ならではの「寛容」のススメとは」


ーベルリン在住のナシーム・スレイマンプールへのメールインタビューも掲載


(文:田中伸子)

2017年エジンバラ・フェスティバルの話題作『NASSIM』が早くもF/T2018に登場。

2017年の夏、エディンバラ・フリンジ・フェスティバルで『NASSIM』という70分の小作品と出合った。
作者の名前「ナシーム・スレイマンプール」を冠したこの珠玉の演劇作品における演者は
毎回変わる俳優1人と一言も言葉を発しない(意図して)作者のナシーム・スレイマンプール、
そして敢えて言うならばその場に居合わせた観客一人一人のメモリーと想像力と言うことができるだろう。

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