ニュース詳細
F/T20アーティスト・ピット参加者決定
次世代のアーティスト育成を目的とした、鍛錬の場であるF/T20アーティスト・ピットの参加者は下記の6名のアーティストに決定いたしました。
■アーティスト・ピットとは?
2019年よりフェスティバル/トーキョーが実施している研究開発プログラム。アーティストが自身の活動に必要な言語と技術を意識的に獲得し、相互批評を通して作品や創作プロセスの質を高めていくための、鍛錬の場となることを目指しています。
“アーティスト・ピット”は、自動車レースのピットインのように、アーティストが走り続ける合間に補給や整備・修理を行う場であると同時に、キャリアの途中で陥るかもしれない深い穴でもあります。「活動を見直し立て直すための準備の場」と、「自らの力で這い上がる鍛錬の場」としてこのプログラムが機能していくとことを願って「ピット」と名付けました。
2020年のアーティスト・ピットは11月30日(月)から12月14日(月)までの6日間、ファシリテーターに西尾佳織、ゲスト講師に國分功一郎、アサダワタルを迎え実施されます。※ 本プログラムは、全日程クローズドでの開催となります。なお、一般公開の形態としましては、ドキュメントの作成を予定しております。
参加アーティスト
伊藤 拓也
1980年岐阜市生まれ。演出家。『味覚鍛錬の会』、『週末は妻と英語』、『娘はいつ笑うか』などの極私的活動を日常的に行う。代表作に『RADIO AM神戸69時間震災報道の記録』リーディング上演や相模原障害者施設殺傷事件を扱った『世界が平和でありますように』など。ドキュメンタリー的手法を軸に、社会課題に取り組む演劇の使い方や、人の集まりそのものに強い関心を持つ。演劇エリートスクール第2期講師演出家。
大河原 準介
1981年生まれ。宮城県仙台市出身、在住。桐朋学園芸術短期大学専攻科演劇専攻修了。 2007年、演劇企画集団LondonPANDAを旗揚げ。これまでに佐藤佐吉賞2010年度最優秀演出賞、若手演出家コンクール優秀賞などを受賞。2015年、ロンドンへ遊学。帰国後、2016年より活動拠点を地元仙台に移転。ハイペースな創作/公演と並行してワークショップの企画・運営なども精力的に行っている。
近藤 瑞季
2014年早稲田大学文学部演劇コース卒業後、渡仏。2017年にナント市コンセルヴァトワール芸術学校・俳優科を首席で卒業。出演作品に、Nathalie Béasse「Mes petites météorites」「Song for you」、またヤン・クーネン監督中編作品「7 Lives」。 現在、ベルギー王立演劇学校INSAS演出科に在籍。
酒井 一途
1992年東京生まれ。あらゆるひとが社会的役割や立場、自らの属性、共同体の規範から解放される〈自由のための場〉をつくること。目の前のひとと向き合い、一対一の関係性をみつめる「〈演じない〉ためのワークショップ」を開催。 2020年春から兵庫県豊岡市在住。豊岡演劇祭フリンジコーディネーター。
http://ittosakai.net/
大道寺 梨乃
1982年東京生まれ。劇団FAIFAIの創立メンバーとして国内外での作品に俳優として参加。2014年よりソロでの活動を開始し『ソーシャルストリップ』を東京・横浜・北京・香港・バンコクにて上演。2015年よりイタリアに移住し以降は日本とイタリアを拠点に活動。自分や身の回りの人々の日常からつながる物語を現代のファンタジーとして上演する。主な作品に『これはすごいすごい秋』『朝と小さな夜たち』など。
萩原 雄太
演出家。劇団かもめマシーン主宰。第13回AAF戯曲賞、利賀演劇人コンクール2016優秀演出家賞。17年、ルーマニアの国際演劇祭Temps'd Images Clujに参加し、18年にはベルリンで開催されたTheatertreffen International Forumに参加。代表作に『福島でゴドーを待ちながら』『俺が代』『しあわせな日々』など。2019年度よりセゾン文化財団フェロー。