ロゴ・メインビジュアルについて
フェスティバル/トーキョー(以下F/T)は、2019年に新しいロゴデザインを発表いたしました。
2009年より開催している当舞台芸術祭は、10年目の2018年よりディレクターが交代し、ディレクター長島確、共同ディレクター河合千佳の下、社会における芸術の新たな可能性を追究しています。
新体制への移行が完了する本年、「人と都市から始まる舞台芸術祭」であるF/Tのコンセプトをより強く発信していくため、アートディレクターにAllright Graphicsの髙田唯氏を迎え、ロゴデザインを一新いたしました。
新ロゴマークは、芳賀あきな氏のイラストレーションを用い、人でしか生み出すことのできない舞台芸術や、人と都市の関係の中で立ち上がる幸福な時間(フェスティバル)を表しています。デザインのフィールドに留まらない多様な活動を通じて、人と都市の新しい関係を表現する髙田唯氏のアートディレクションにより、F/Tのコミュニケーション・デザインを構築していきます。
アートディレクター・メッセージ
昨年のロゴリニューアル時、「何かにしがみつくことのない、動きのある、変化を受け入れられる流動性のあるロゴ」を掲げて新たなロゴが発表されました。そして今年は、世界の状況が一変しました。それを受け、テーマやメインビジュアルがどうあるべきか議論を交わし、検証され、そもそも開催できるかもわからない状況の中、F/Tのみなさん、そしてイラストレーターの芳賀あきなさんと、じりじりと擦り合わせながら作り上げました。今年はF/Tの文字が鳥に変化しました。いよいよいろんなところで既存の「フォーマット」が疑われるようになってきました。国境なんか関係なく、行きたい時に、行きたいところに飛んでいく鳥を今回のシンボルにしました。
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アートディレクター
髙田 唯 Yui Takada
アートディレクター・グラフィックデザイナー。株式会社Allright取締役。
1980年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒。
2011年JAGDA新人賞・2015年日本パッケージデザイン大賞金賞・ 2019年東京ADC賞・2020年TDC賞受賞。国内外での個展を多数開催。
AGI会員。東京造形大学准教授。
モーションロゴ
イラストレーター・メッセージ
こんにちは、芳賀あきなです。昨年に引き続きメインビジュアルを担当致しました。今回のテーマは「想像力、どこへ行く?」ですね。近頃は生活の中で、フェスティバル/トーキョーさんとのお仕事の中で、狭い枠の内側でぐるぐるしていた自身の想像力が、じわりじわりと外に向かっていくのを感じています。おそらく良いことなのでしょう。「想像力は良いようにも悪いようにも使うことが出来る」という意味の、ディレクターの長島さんの言葉が、アニメーションのための絵を何枚も描き連ねる頭のどこかにありました。この芸術祭を通して、私を含めたより多くの人が、様々な人たちの想像力に触れることで、これまで持っていた想像力の枠を大きく広げて、良いように使ってゆけることを願います。
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イラストレーター
芳賀あきな Akina Haga
イラストレーター、グラフィックデザイナー。 1991年生まれ。桑沢デザイン研究所卒業後、デザイン事務所勤務。2019年独立。
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音楽
東郷清丸 Kiyomaru Togo
1991年横浜生まれ。その場に流れる目に見えないムードを、音と言葉でかたちにする。
どんな音楽を作っても必ずどこかに東郷清丸の匂いがするのは、ジャンルではなく未体験の耳心地を追い求めているから。
2017年に1st Album「2兆円」2019年には2nd Album「Q曲」を発売し、 ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文が主宰する音楽賞APPLE VINEGAR -Music Award-2020にて特別賞を受賞。