振付・演出:神村恵
身体/音楽/美術/環境のコラボレーションから
生まれなおすダンス
「ダンス」を通じ、身体やパフォーマンスをめぐる本質的な命題に向き合い続ける神村恵が、音楽に髙木生(tnwh/noobtastic)、美術にアーティストユニット「ミルク倉庫+ココナッツ」を迎え、日本庭園に囲まれた茶室で新作を発表します。近年は特に言葉と動きの関わりに着目、高嶋晋一や津田道子といった美術家とのユニットにおいても、その仕組みを分析、利用する作品を発表してきた神村が、劇場とは異なる空間に向き合い、提示するのは、どんな問い、発見なのでしょう。
公演名 | Strange Green Powder |
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日程 |
10/24(Thu) 15:00 / 19:00 |
会場 | 豊島区立目白庭園 赤鳥庵 |
上演時間 | 50分(予定) |
上演言語 | 日本語 |
チケット種類 | 自由席(スタンディング) ※演出の都合上、 ※会場の構造上、車椅子のままではご観劇いただけません。あらかじめご了承ください。 |
一般前売り | ¥2,000 |
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学生 |
¥1,300※1 |
高校生以下 | ¥1,000※2 |
当日 | ¥2,500 |
3演目セット | ¥1,700 |
※1 当日券共通。当日受付で要学生証提示
※2 当日券共通。当日受付で要学生証または年齢確認可能な証明書の提示
F/Tチケットセンター (24時間受付)
電話予約: 03-5961-5209
開設期間:8月28日~11月10日
(会期中無休、9/2~10/4は土日祝定休)
物質としての身体、言語により変容する身体、他者との関係によって動かされる身体など、身体をさまざまな側面から観察、再構築する作品を手がける。近年の主な作品に津田道子とのユニット「乳歯」による『知らせ#2』(17年、STスポット)、『報せ』(18年、SCOOL)など。
http://kamimuramegumi.info/
7人の異なった職能(電気設備、造園などの土木系技術や、建築、エディトリアルデザインなど)を複合体として含みこんだアーティストユニット。人間とモノ、あるいはそれらと技術の関係に可塑性を見出し、社会へ新たな思弁性を与える技術開発や実験などを制作として行う。代表的な発表として「アートプログラム青梅—存在を超えて」(2012 / 東京都)、「無条件修復 UNCONDITIONAL RESTORATION」(2015 / 東京都 / 企画)[以上ミルク倉庫名義]、「家計簿は火の車」 (2016 / 3331 GALLERY / 東京都)、「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017—身体のゆくえ」 (2017 / 岐阜県美術館 / 岐阜県)などがある。http://www.milksouko.com/
tnwh、noobtastic名義で音楽活動を行う。 空間を活かした音の配置や、音楽の意匠をあえて平板に捉えて、身体化されたサンプリング感覚を相対化するライブやアルバムをこれまでに発表。 近年は主に歌と共有をめぐる問題に取り組む。2013 四谷アート・ステュディウム第6回マエストロ・グワント受賞。
いるということへの関心を出発点に、自分1人での上演を行っています。武蔵野美術大学 映像学科 卒業。美学校 実作講座「演劇 似て非なるもの」第4期修了。ソロ公演に「正午に透きとおる」(2019.2)、「象を撫でる」(2018.5)など。
https://www.takemototakuya.com/
振付・演出 | 神村 恵
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音楽 | 髙木生(tnwh/noobtastic) |
美術 | ミルク倉庫+ココナッツ |
出演 | 神村 恵、武本拓也 |
舞台監督 | 河内 崇、齊藤梅生 |
ビジュアル | 松本直樹(ミルク倉庫+ココナッツ) |
制作 | 岩間麻衣子、荒川真由子(フェスティバル/トーキョー) |
【9/17の稽古】
ヴィトゲンシュタインの著書『青色本』から、いくつかの記述をインストラクションとして解釈し、実践してみる。
「肖像と実物が似ているのはなぜか」
実践:一人の形をもう一人がまね、それを繰り返す
・全身のポーズを真似る
・両手で作った形を真似る
・顔の表情を真似る
気づき:全体の形状と特徴的な部分に加え、その人物がどういうイメージを持っているのかを想像し、それを真似ている。
真似るごとに抽出する部分が少しずつ変化してしまう。
実践:ものを真似る
・椅子
・箱に入った大きい模造紙の1ロール など
気づき:ものとそれを真似る人が似ていると思うのは、「~ぽい」という他のもののイメージと結びついた時。ものを真似る時の方が、擬人化をしている。擬人化されたものが置かれている感情や状況を想定して、その感じを想起しつつ形状を真似ている。
実践:人間より小さいものを真似る
・ライター
・鼻をかんだティッシュ など
気づき:大きさが違っても、真似るのを見ると「似ている」感じがする。ティッシュを自分に引き寄せるのか、自分をティッシュに引き寄せるのか、両者の間に中間的な体をイメージするのか。
問:かんだティッシュを真似ようとする時、層が重なっている「ミルフィーユ」っぽい感じをイメージしていた。ティッシュの「ティッシュぽさ」をそのまま真似ればいいのに、なぜミルフィーユを経由しなければいけないのか?