ディレクション:Hand Saw Press
「ZINE」から始める、広がる交流
F/T限定の印刷所がオープン
東京・武蔵小山で、ガリ版と同じ印刷方式のデジタル印刷機リソグラフと工具があるD.I.Y.スタジオを運営するHand Saw Press。印刷や木工のワークショップのほか、ライブや読書会を開催するなど、場所や道具をまちに開いて活動する彼らが、F/T会期中限定の印刷所を豊島区にオープンします。この場所では、誰もが自分が伝えたいことを自由につづり、印刷物「ZINE」をつくることができます。さらに、完成したZINEとZINEとを交換すれば、より多様な考え、文化に触れることもできるでしょう。アーティストやまちの人々も巻き込んだイベントの会場としても使われるこの印刷所から広がる交流、発信される文化に期待が高まります。
ZINEとは…英語で個人が自主制作する小部数の印刷物のこと。日本では同人誌やミニコミ、リトルプレスと呼ばれているものと重なる出版活動です。
アーティストによる制作の記録ブログはこちら https://handsawpress5.news.blog
公演名 | Hand Saw Press『ひらけ!ガリ版印刷発信基地』 |
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日程 |
10/12(Sat) - 11/10(Sun) ※上記時間帯でZINEを作成することができます。
※木曜日のみ20:00 – 22:00にEvent「BAR ZINE」オープン。 Hand Saw Pressのメンバーとともに、ゲストが手にした思い入れのあるZINEなど「はじめて」をテーマに語らうトークイベントを実施。詳細はイベント一覧に掲載。 |
会場 |
ガリ版印刷発信基地 |
ZINE作成 A4/A3用紙30枚まで無料(一人一日一回まで)
60枚まで500円、100枚まで1,000円
※デジタル印刷機リソグラフで版を作り、用紙を選んで印刷。
お好きな綴じ方でZINEを作成できます。
※お支払方法は現金のみとなります。
※ワークショップ、イベント等は内容により参加費が異なります。
F/TインターンのHさんがZINE作りを体験。レポートしてくれました!
体験レポートはこちら
料金:無料(予約不要)
登壇者:内田るん・MCビル風・内田 翼・シャラポア野口
武蔵小山のHand Saw Pressや菅野がオーナのジャークチキンのお店「A-MA-LAB(アマラブ)」でよくライブをしているミュージシャンであり、自身でZINEもよく作っている3人による、好きなZINE、自分がつくったZINEなどを持寄るトーク。アマラブやら、Hand Saw Pressとの関係やご縁の話なども。
【ゲストプロフィール】
1982年生 詩人、フェミニスト、イベント制作:「ラヴラヴ企画」、「日本ロックフェスティバル」(2003~2011)など企画。バンド「くほんぶつ」「The Scrooge」で作詞作曲ボーカルギター、など。最近は文筆業も。草取り、汚部屋掃除、遺品整理なども請負ます。お仕事ください。
NODJ 1MCスタイルでステージに上がり、セルフプロデューストラックの上で、ユーウツとかWACKな気持ちを振り払うようにライムをスピット。他愛無いこと何でもないこととかモロモロを表現しようと活動中。パンク/ハードコアのカルチャーからZINEの世界を知り、そこに流れるDIY精神に大きく影響を受ける。
鹿児島県生まれ。フリーペーパーやイラスト冊子を細々と発行。ギターやスティールパンを用いた音楽を実践。
「風の又サニー」などでドラム、パーカッションで活躍するシャラポア野口のソロプロジェクト。Gコードしか知らないという貧困なボキャブラリーをバネに、ヤケクソ気味になされる演奏は、0〜5歳児によるモッシュを誘発させるといった実績がある。
江上賢一郎(リサーチャー/写真家)
海外から帰ってくると、日本はつくづく路上の文化を自ら消し去ってしまったのだと実感する。アジア圏でよく見る道端の露店、屋台だけでなく、路上で休憩したり、遊んだり、働いていたりする光景は、日本の都市部ではほとんど見られなくなってしまった。ヨーロッパのように広場を持たなかった日本において、路上は昔から生活、労働、社交のための公共空間だった。今、路上には無数の規制と禁止ルールが張り巡らされ、かつての公共空間は、一見小綺麗だが、ただ通り過ぎるだけのアスファルト道路へと変わり果ててしまった。
私たちが自分たちの街に生きていることを実感するためには、もう一度この失われた路上の文化を取り戻ことが必要なのではないだろうか。
海外から日本に来て、大塚に暮らす/仕事をしている人たちに、日本の路上について、そして自分たちの母国での路上の使い方や過ごし方について話を聞いてみたいと思う。路上の文化が生きている国々から日本にやってきた人たちは、一体この国の路上をどう思っているのか。彼らの路上文化を知り、学んだ上で、それらのいくつかを実際に街中で再演してみたいと考えている。(江上賢一郎)
【ゲストプロフィール】
2008年、文化人類学を学びにロンドンへ渡航。ヨーロッパでアクティビズム・カルチャーに出会い衝撃を受け、写真を撮り始める。帰国後、アジア圏でのDIY文化にもまた衝撃を受け、カメラを持ってうろうろしはじめる。途中カメラを盗まれたりしつつも、アジアのオルタナティブスペースについて執筆。インドネシアの農村で指物職人に屋台の作り方を学ぶ。
参加費:1000円(予約優先)
定員:20名
講師:大河原健太郎、大田拓未
ご予約:こちらのフォームよりご予約ください。https://pro.form-mailer.jp/
大人も子供も参加できる、絵を描いてポスターZINEを作るワークショップです。 アーティストの大河原健太郎さんと、それぞれの1枚を繋げると大きな絵になるポスターを作ります。その後、デザイナーの大田拓未さんと、それぞれのページを綴じたZINEを完成させます。
【ゲストプロフィール】
1989年生まれ 東京都出身、在住。東京工芸大学藝術学部卒業。主に愛をテーマに、自身の感情から沸き起こる様々な色やモチーフを用い、型にとらわれない自由な表現でペインティングや立体作品を制作し日本国内外で発表。幼少期の祖母との絵葉書のやりとりにルーツを持つ。近年の主な展覧会に、"HOLD TIGHT" (PUBLIC Gallery, ロンドン, イギリス, 2019年)、"JUST YOUR SMILE"(A/D Gallery, 東京, 2019年) 、"TRIP OF LOVE" (FISK Gallery, ポートランド, アメリカ, 2018年)など。
1988年東京都生まれ。フリーランスのグラフィック・エディトリアルデザイナーとして活動中。2017年より自身のデザインスタジオ「.otd」を主催する。2018年にはhand saw pressとの共同POP-UP「RISO.otd」を代官山蔦屋書店にて開催した。2019年にはマーチャンダイズ・プロジェクト「PP_PP」がスタート。
www.o-t-d.jp
参加費:無料(予約不要)
講師:Hand Saw Press
街に開かれた印刷物といえば、選挙ポスターです。毎回選挙の度にポスターを見てツッコミを入れてしまうのですが、なかなか自分のポスターを作る機会は無いので、何かに立候補するつもりで自分のポスターをつくってみる企画です。自分がどういう人物で、何を考え、何をしようとしているのかを一枚の紙にまとめリソグラフで印刷します。作りながら、街や社会、最近の出来事や政治のことなど、みなさんと話ができればと思います。あなたも、自分のポスターを作ってみませんか?
参加費:無料(予約不要)
講師:阿部航太(デザイナー・文化人類学専攻)
大塚の地図をみんなで作るプロジェクト。 地図に書いてある質問に答えながら、白地図を持って大塚の街を散歩します。Google MAPSには載ってないもの、見つけられないことを探しながら、いつもと違った目線や解像度で街を観察して地図に書き加えていきます。他の参加者の書き込みを重ね合わせて印刷し、それぞれの大塚の地図ZINEを完成させます。 F/T会期中、この地図は誰でも自由に書き加えることができます。最後にはどんな地図ができあがるのでしょうか? 1ヶ月かけて1枚の地図の上で様々な人と交差してゆくプロジェクトです。 阿部航太さんと一緒に、散歩をしながら地図をつくりませんか?
デザイナー、文化人類学専攻。1986年生まれ。2009年ロンドン芸術大学卒業後、廣村デザイン事務所入社。2018年同社退社後「デザイン・文化人類学」を指針にフリーランスとして活動を開始。2018年10月から翌年3月までサンパウロに滞在し、現地のストリートカルチャーに関するプロジェクトを実施。帰国後、阿部航太事務所を開設し、TRASH TALK CLUBに参画。本のレーベルKite所属。
abekota.com
参加費:500円(予約不要)
※食べ物、飲み物は持ち寄りとなります。
ゲスト:シャラポア野口・星野概念
本は酒のツマミです!京都から来たヤケクソ弾き語りシンガーにして、文学青年のシャラポア野口さんが本を選ぶ、武蔵小山のHand Saw Pressの人気企画ベロベロ読書会。今回は精神科医にしてミュージシャンの星野概念さんをゲストにお迎えして、カリスマ的な精神科医・神田橋條治の世界を読みます。
1夜目:事前に課題図書を読んで来てもらい、それをツマミに飲みながら語りあう。感想文の宿題がでます。
課題図書『現場からの治療論』という物語 神田橋條治(著)
2夜目:みんなの感想文をツマミに飲みながら語り合う。最後に参加者の語らいをまとめてZINEを完成させます。
【ゲストプロフィール】
「風の又サニー」などでドラム、パーカッションで活躍するシャラポア野口のソロプロジェクト。Gコードしか知らないという貧困なボキャブラリーをバネに、ヤケクソ気味になされる演奏は、0〜5歳児によるモッシュを誘発させるといった実績がある。
精神科医 など
病院勤務の精神科医。執筆や音楽活動も行う。雑誌やWebでの連載のほか、寄稿も多数。音楽活動はさまざま。著書に、いとうせいこう氏との共著 『ラブという薬』がある。
参加費:30枚まで無料
講師:渡辺明日香、Kyle Stecker
人気のイラストレーターのKyleとグラフィックデザイナーAsukaによるワークショップが急遽決定! 黒い紙で色々な形を切り貼りしたり、イラストを用いてコラージュした2版を作り、リソグラフ印刷機で2色(ピンクとブルー)重ねて出力します。制作した作品はお持ち帰りいただけます。
【講師プロフィール】
グラフィックデザイナー/イラストレーター。ロゴデザインやUIデザインからイラストレーションやペインティングまで多岐にわたり活動中。カラフルで幾何学的な図形を用い、独創的で印象的なデザインを制作。
https://asukawatanabe.com/
ニューヨークのイラストレーター/デザイナー。東京在住。新聞、雑誌、書籍などのエディトリアルイラストレーションや、広告やアパレルなどへのイラスト制作、提供。 クライアントには、The New York Times, The Washington Post, Harvard Business Review, and US Soccerなど。動物の絵を描く
https://www.kylestecker.com/
参加費:トーク 無料、ワークショップ 500円(完成したZINE付き)
ゲスト:秋元 机 案内役:ワダヨシ
外国のチラシや段ボール、古い印刷物を集めてコラージュしたり、どこかの国にありそうな架空の文字を描いたイラストやマンガ作品をつくっている秋元机さんをゲストに、みんなで読めないマンガをつくるワークショップを開催します。秋元さんの作品を敬愛するワダヨシさんが案内役となり秋元作品の魅力について語るトークもあり。
※27日以降でも、読めないマンガづくりの台紙をつかって、期間中いつでも読めないマンガに寄稿することができるようになります。最終日にはいろんな人のマンガを束ねたZINEを完成させる予定です。
【ゲストプロフィール】
イラストレーター、マンガ家。
アジアや外国文化に強く影響を受け、奇妙なエキゾチズムを追究し海外旅行の興奮を再構築し
ている。近年はソウルや台北のアートブックフェアに出展、香港、深圳、台北で個展をするなど国内外
で活動の幅を拡げている。年内は上海でのアートイベント、ソウルでのアートブックフェアに出展予定。
2013から、ほぼ日刊イトイ新聞でウェブコミック「大きいほうと小さいほう」を連載中。www.1101.com/big_little/index.html
『ナンプラーマン』『サンダー・キャッツの発酵教室』『味の形』などを発行するferment booksの編集者。
参加費:500円(予約不要)
登壇者:ニイマリコ(HOMMヨ) 、ヒロポン
BL大好きミュージシャン・ニイマリコ(HOMMヨ)とBL大好きウーマン・ヒロポンが送る、BLとは何か?を、様々な角度から(時にはお客様とも)対話方式で検証していくトークショー、BL is DOPE‼ ちょっと興味が、初心者なんです、な方々から猛者まできっと楽しめます!老若男女どなた様も、思考を使ってのDOPE‼︎な体験してみませんか?!
「ロックバンドHOMMヨのギターヴォーカル、昭和歌謡ユニットduMo、エレクトロユニットGhostleg、ソロの弾き語り、執筆、歌詞制作などなど様々な場面に顔を出しつつBL大好き!な人間。
BL大好きウーマン。トークユニット「BL is DOPE‼ 」にて目下活動中。森羅万象にBLを見出したい。
料金:500円(完成したZINE付き)(予約不要)
※1部のみ、2部のみもご参加いただけます。どちらか参加する場合にも料金は変わらず500円となります。
講師:宮崎希沙
10年間カレーの食べ歩きZINEを作っているCURRY NOTE 宮崎さんによる、CURRY NOTE ガリ版印刷発信基地バージョンを作る1日。
1部:前半はカレーとZINEのお話や、書き方のコツを聞くトークを聞き、後半は参加自由で大塚の街を各自歩いて見つけたカレー店へランチを食べにいきます。
2部:実際にカレーZINEを書いて、印刷して、綴じて、完成させます。
※この日以外でも、フェスティバル期間中は誰でもカレーZINEに寄稿ができ、いつでもカレーZINEが作ることができます。
※カレーランチは各自実費をお支払いいただきます。
※ランチに参加しない場合にもZINE作成にご参加いただけます。
【ゲストプロフィール】
カレー大好きグラフィックデザイナー。東京のカレー屋さんを食べ歩いた記録をまとめ、2010年より毎年発行しているzine「curry note」がライフワーク。今年で10周年なので過去バックナンバーをまとめた合本「CURRY NOTE SPDX」を自身が運営する自主出版レーベルMESS(http://mess-pressed.com/)などで販売。さらに中野タコシェと共同発行で日中韓英の4ヶ国語で作ったzine「TOKYO CURRY GUIDE FOR TOURISTS / 東京咖喱旅遊指南 / 관광객을위한 도쿄 카레 가이드」も販売中。30代を機に内臓脂肪と戦っていますがカレーは食べます。
料金:無料(予約不要)
最終日、出来上がったZINEをまとめたり、参加してくれた人と話をするフィナーレパーティーをします。
Hand Saw Pressのメンバーが、ゲストとともに、思い入れのあるZINEなど「はじめて」をテーマに語らうトークイベント。
日程:
10月17日(木)、10月24日(木)、10月31日(木)※中止となりました 11月7日(木)20:00~22:00
※11月7日(木)は20:30-22:30に変更となりました
会場:TITANS Craft Beer Taproom & Bottle Shop(東京都豊島区南大塚3-53-7)
参加費:無料(予約不要)
※会場で1ドリンクご購入いただきます。ソフトドリンクのご用意もございます。
主催:Hand Saw Press
共催:フェスティバル/トーキョー
詳細はこちら
リソグラフの印刷機と工具を置き、ワークショップやイベントを行うD.I.Yスペース。建築家の菅野信介(アマラブ)、空間デザイナーの安藤僚子(デザインムジカ)、食堂店主・編集者の小田晶房(map/なぎ食堂)が2018年に武蔵小山でスタートした。
ディレクション | Hand Saw Press (安藤僚子、菅野信介) |
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宣伝美術 | 江口信之 |
宣伝写真 | 南 阿沙美 |
運営協力 | 小田晶房(map/Hand Saw Press) |
企画協力 | 和田義彦(ferment books) |
運営アシスタント | 田口郁実 (ikik/Hand Saw Press) |
設営 | デザインムジカ(赤間萌美、渡邊 颯)、佐々木文美(FAIFAI)、内田るん |
制作 | 松宮俊文、荒川真由子(フェスティバル/トーキョー)、 岩間麻衣子、加藤夏帆 (TASKO inc.) |
制作アシスタント | 金井美希 |
インターン | 石橋愛未、植松七海、纐纈涼香、杉田 亮 |
特別協力 | 理想科学工業株式会社 |