公演名 | シンポジウム 「フェスティバル・アップデート」 |
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日程 | 10/16 (Tue) 19:00 「いま」のお祭りを考える 11/18 (Sun) 13:00 生活圏/創作圏としての東京 16:00 「 」のなかの東京 |
会場 | 10/16 (Tue) 東京芸術劇場 シンフォニースペース 11/18 (Sun) あうるすぽっと ホワイエ |
言語 | 日本語 |
一般前売 | 入場料(各回) 500円 |
登壇者 | 10/16 (Tue) 19:00 福住廉、港千尋、森真理子 11/18 (Sun) 13:00 佐藤慎也、柴崎友香、本城直季 16:00 北澤潤、貞包英之、滝口健 全セッション 司会:長島確、河合千佳 |
古来より日本には、新春を祝い、五穀豊穣や疫病退散を願い、また感謝するための節目としての「祭り」があります。かたや1990年代から2000年代にかけて全国各地で「芸術祭」がもてはやされ、既にその熱が冷めつつある状況です。「祭り」には社会的な機能があり、それは時代とともに少しずつ移り変わっているはずです。このセッションではアートに関わる豊富な事例や多様な視点を交換し、「今」のお祭りの在り方を探ります。
F/Tは、その名の通り東京で行われる芸術祭として、今年で10年目を迎えます。祭り(フェスティバル)が日常の中から、日常との対比として現われてくるものならば、いま東京を構成しているのは、どんな日常でしょうか。輪郭があいまいなこの巨大都市は、生活者・創作者それぞれにとってどんな場所なのでしょうか。祭りが育まれる土壌としてのいまの東京を検証します。
日本国内での東京への一極集中傾向はまだ続いていますが、アジアや世界に視点を移すと、東京のポジションが時々刻々と変化していることは明らかです。F/Tの拠点である東京の現状を、単純な他都市との比較ではなく、ぐっと俯瞰した視点から眺めることで、フェスティバルのアップデートへ向けて、トーキョーを捉え直すためのセッションです。
1988年東京都生まれ、同在住。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。国内外約30の地域に関わりながら、中長期的なフィールドワークを経て多様な人びとと協働し、日常に問いを投げかける場を共同体の内部に出現させる「コミュニティ・スペシフィック」を志向したアートプロジェクトを実践しつづけている。2016年には、国際交流基金アジアセンターのフェローシッププログラムで1年間インドネシアに滞在。以降、日本とインドネシアを行き来しながら活動を展開している。2016年には米経済誌フォーブス「30 Under 30 Asia」アート部門に選出された。
1960年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科教授。記憶、イメージ、群衆などをテーマに、映像人類学をはじめ幅広い 活動をつづけている。近著に『芸術回帰論』(平凡社新書、2012年)、『ヴォイドへの旅』(青土社、2012年)、『ひょうたん美術館』(牛若丸、2014年)『革命のつくりかた』(インスクリプト 2015年)『言葉の宇宙船 わたしたちの本のつくり方』(芹沢高志との共著 ABI+P3 共同出版プロジェクト、2016年)。最近のグループ展に『近未来的交陪』(蕭壠文化パーク 台湾台南市 2017年)など。台北ビエンナーレなど国際展のキュレーションも行い、2007 年には第52回ベネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2016の芸術監督も務めた。
2007年よりフリーランスで、シアターカンパニー「マレビトの会」ほか、演劇・ダンス・音楽・美術の幅広いジャンルで企画制作・プロデュースを行う。2009年より京都府舞鶴市でのアートプロジェクト「まいづるRB」ディレクターを務め、小中学校や福祉施設、商店街等と連携しながらアート事業を実施。2012年「一般社団法人torindo」を立ち上げ、代表理事を務める。主なプロデュース作品に日比野克彦「種は船プロジェクト」(2009-2013)、砂連尾理「とつとつダンス」(2010-)等。「六本木アートナイト2014」プログラム・ディレクター。「さいたまトリエンナーレ2016」プロジェクト・ディレクター。2017年より日本財団DIVERSITY IN THE ARTSパフォーミングアーツ・グループ チーフ・ディレクター。
日本大学理工学部建築学科教授
1968年東京都生まれ。建築に留まらず、美術、演劇作品制作にも参加。『個室都市 東京』ツアー制作協力(高山明演出、2009、フェスティバル/トーキョー)、「3331 Arts Chiyoda」改修設計(2010)、『アトレウス家シリーズ』(2010-)、『四谷雑談集』+『四家の怪談』つくりかたファンク・バンド(2013、フェスティバル/トーキョー)、「としまアートステーション構想」策定メンバー(2011-17)、『←(やじるし)』プロジェクト構造設計(長島確+やじるしのチーム、さいたまトリエンナーレ2016)、『みんなの楽屋』(あわい〜、2017、TURNフェス2)、「八戸市新美術館」建設アドバイザー(西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計系共同体設計、2020開館予定)など。
1973年大阪生まれ。2000年に初の単行本「きょうのできごと」を刊行(2004年に行定勲監督により映画化)。2007年「その街の今は」で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、2010年「寝ても覚めても」で野間文芸新人賞(2018年に濱口竜介監督により映画化)、2014年「春の庭」で芥川賞授賞。身近な人々の暮らしを描きながら、その場所に流れる時間や記憶をテーマにした作品を書いている。著書に「わたしがいなかった街で」「千の扉」「パノララ」「よう知らんけど日記」など。
1978 年、東京生まれ。東京工芸 大学大学院 芸術学研究科メディアアート専攻修了(写真 領域)。写真集『Small Planet』で第32 回 (2006 年 度 ) の木村伊兵衛賞を受賞する。大判カメラの「アオリ」 撮影技法を利用して被写界深度の浅い写真を撮り、実際 の風景などをミニチュアのように見せる手法で知られる。「虚構の町」に似せつつ、そこには都市のもつ「本質」が浮かび上がる。 雑誌、展覧会、写真集など多様なメディアで作品を発表 している。 写真集『東京』(2016/リトルモア)、『京都』(2016/淡交社)全日空 ANA の機内誌 「翼の王国」にて連載中。
1988年東京都生まれ、同在住。
1999年から2016年までマレーシア、シンガポールに拠点を置き、国際交流基金クアラルンプール日本文化センター副所長、劇団ネセサリー・ステージ運営評議員、シンガポール国立大学英語英文学科演劇学専攻リサーチフェローなどを歴任。近著にExcavations, Interrogations, Krishen Jit & Contemporary Malaysian Theatre (Kuala Lumpur: Five Arts Centre, Singapore: Epigram Books, 2018、共編著)など。現在、世田谷パブリックシアター勤務。東京藝術大学大学院非常勤講師。
1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。立教大学社会学部准教授。専門は社会学、消費社会論、歴史社会学、都市論。著書に『地方都市を考える 「消費社会」の先端から』(花伝社、2015年)、『消費は誘惑する 遊廓・白米・変化朝顔~一八、一九世紀日本の消費の歴史社会学~』(青土社、2015年)、共著に『自殺の歴史社会学 「意志」のゆくえ』(青弓社、2016年)、論考に「アートと地方の危険な関係〜「アートフェス」はいつまで続くのか?」(「現代ビジネス」2016/9/24)など。
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