【12月16日開催】
F/T×アップリンク クロスオーバー企画
ドキュントメント『 Changes(チェンジズ)』特別上映&トーク
(出演:山本卓卓&長島確)
ドキュメンタリー映画の手法をとりながらも、その枠に収まらない実験的な映像作品としてF/T18で初上映されたドキュントメント『 Changes(チェンジズ)』。本作の監督で劇作・演出家である山本卓卓は『 Changes(チェンジズ)』を単年度・単一の作品として考えるのではなく、2年をかけて撮影・編集・公開を重ねることで、公開の度に、作品の創り方・見せ方にも変化を起こします。 今回の特別上映後のトークでは、F/T18ディレクターである長島確をナビゲーターに、山本卓卓と作品の背景や今度の展開など、プロジェクトの全体像を読み解いていきます。
トーク出演者
山本卓卓(やまもと・すぐる)
範宙遊泳主宰。劇作家・演出家。幼少期から吸収した映画・文学・音楽・美術などを芸術的素養に、加速度的に倫理観が変貌する、現代情報社会をビビッドに反映した劇世界を構築する。近年は、マレーシア、タイ、インド、中国、アメリカ、シンガポールで公演や国際共同制作なども行ない、活動の場を海外にも広げている。『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。2015年度より公益財団法人セゾン文化財団ジュニアフェロー。2016年度より急な坂スタジオサポートアーティスト。2017年度よりACYクリエティブチルドレンフェロー。ACC2018グランティアーティストとして、2019年に半年間のNY滞在を控えている。2019年1月に本多劇場にて『うまれてないからまだしねない』を上演予定。
ドキュントメント: 2012年に範宙遊泳主宰の山本卓卓がスタートさせたソロプロジェクト。 一人の人間に焦点を当て、その生い立ちから掘り下げて作品化する。
長島確(ながしま・かく)
フェスティバル/トーキョー ディレクター。1969年東京生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒。大学院在学中、ベケットの後期散文作品を研究・翻訳するかたわら、字幕オペレーター、上演台本の翻訳者として演劇に関わるようになる。その後、日本におけるドラマトゥルクの草分けとして、さまざまな演出家や振付家の作品に参加。近年は演劇の発想やノウハウを劇場外に持ち出すことに興味をもち、アートプロジェクトにも積極的に関わる。参加した主な劇場作品に『アトミック・サバイバー』(阿部初美演出、TIF2007)、『4.48 サイコシス』(飴屋法水演出、F/T09秋)、『フィガロの結婚』(菅尾友演出、日生オペラ2012)、『効率学のススメ』(新国立劇場、ジョン・マグラー演出)、『DOUBLE TOMORROW』(ファビアン・プリオヴィル演出、演劇集団円)ほか。主な劇場外での作品・プロジェクトに「アトレウス家」シリーズ、『長島確のつくりかた研究所』(ともに東京アートポイント計画)、「ザ・ワールド」(大橋可也&ダンサーズ)、『←(やじるし)』(さいたまトリエンナーレ2016)など。東京芸術祭「プランニングチーム」メンバー、東京藝術大学音楽環境創造科特別招聘教授。
F/T初の映画作品。演じる/演じさせられる身体をめぐる眼差し
自作の中でもたびたび映像を用い、身体とイメージの差異や融合について思考を重ねてきた劇作・演出家の山本卓卓(範宙遊泳)が、「一人の人間」を見つめるソロプロジェクト「ドキュントメント」の新作として、初めての映画づくりに挑みます。ドキュメンタリーの手法を取り入れた本作で、彼が向き合うのは、足掛け8年にわたり出演者として付き合ってきた俳優・田中美希恵。演じ/演じさせられる田中の姿を追いながら、山本の眼差しもまた変化し/変化させられる—。そんな真摯でスリリングなプロセスが、レンズを通して浮かび上がります。
キャスト・スタッフ
監督 |
山本卓卓 |
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出演 |
田中美希恵 |
映像統括・録音 |
須藤崇規 |
カメラマン |
中里龍造、樋口勇輝、佐々瞬 |
撮影アシスタント |
小西楓 |
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音楽 |
大野希士郎 |
衣裳・メイク |
臼井梨恵 |
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制作 |
加藤弓奈(急な坂スタジオ)、荒川真由子(フェスティバル/トーキョー) |
インターン |
円城寺すみれ、小堀詠美、山里真紀子 |
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製作 |
フェスティバル/トーキョー |
共同製作 |
ドキュントメント、急な坂スタジオ |
主催 |
フェスティバル/トーキョー
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