原作: トーマス・ベルンハルト
会場 | 東京芸術劇場 プレイハウス |
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日程 | 10/21 (金) 16:00 ● 10/22 (土) 16:00 〇 10/23 (日) 13:00 ● 受付開始(ロビー開場)は開演の1時間前、 客席開場は15分前。 ※客席開場後に、途中映像が流れます。早目のご着席をおすすめいたします。 ●=開演前、劇場ロビーにてプレ・パフォーマンストークあり 10/21 (金) 15:10-15:4010/23 (日) 12:10-12:40 ○=開演前、劇場ロビーにて演出家によるスペシャルトークあり。 10/22 (土) 11:00-12:30 ※要予約。定員50名。 |
上演時間 | 260分(途中休憩20分あり) |
言語 | ポーランド語上演、日本語字幕 |
一般発売 | 全席指定 ¥5,500(当日+500円) |
先行割引 | ¥3,800 |
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5演目セット | ¥4,400 |
3演目セット | ¥4,700 |
学生 ※当日券共通。当日受付で要学生証提 | ¥3,000 |
高校生以下 ※当日券共通。当日受付で要学生証または年齢確認可能な証明書の提示 | ¥1,000 |
スタイリッシュな空間に映し出される、芸術と社会の退廃
洗練された空間設計と深い教養に裏打ちされた鋭い批評性で知られるポーランドの巨匠、クリスチャン・ルパの話題作がついに日本初演を迎える。オーストリアの作家、トーマス・ベルンハルトの小説をもとにした本作の舞台は、自殺した女優の葬儀の後に開かれた「アーティスティック・ディナー」。国立劇場の俳優、作家、ホストをつとめる地方劇場の支配人夫妻……パーティーに集う人々は、友人の弔いもよそに、いつものように酔い、不平不満と自虐、自慢の応酬を繰り広げる。いつ終わるとも知れぬ空虚な時間。だがやがて、彼らは本音を吐露し、互いを批判し始め――。
実際の出来事をもとに執筆され、後に裁判沙汰ともなった原作の衝撃が、ルパの仕掛ける退廃的空間を通じて客席に伝播する。その辛辣な批判の刃は、グローバル化の下で自らの進む方向さえ見失った現代社会と理念なき芸術に容赦なく斬りかかる。
●=プレ・パフォーマンストーク ※劇場ロビーにて ※開催日のチケットをお持ちの方のみ入場可。
10/21 (金) 15:10-15:40、10/23 (日) 12:10-12:40
ゲスト 久山宏一(ポーランド広報文化センター ポーランド演劇・映画担当)×横堀応彦 (F/T プログラム・コーディネーター)
○=スペシャルトーク ※劇場ロビーにて ※どなたでも入場可(要予約。定員50名。)
10/22 (土) 11:00-12:30
ゲスト クリスチャン・ルパ モデレーター 鴻英良(演劇評論家)
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コメント
『鮮烈かつ秀逸である。並外れた傑作であり、今すぐに必見の舞台といえる。』
『上演時間4時間半の本作は、最後に受けたスタンディングオベーションが証明する通りの傑作である。齢七十二にして、ポーランド演劇の巨匠はこの危険だが同時にウィットに富んだ、夢のように芸術的な意思表明を生み出した。』
『巧みに演じられたどの登場人物も、高貴かつ感情豊かに描かれている。オーストリア史との関連性をより曖昧にしたことで、彼ら迷える「芸術家」たちは、我々観客の一人ひとりたりうるのである。』
『ある自殺した女優の葬儀後の飲み会で、アーティストたちが酔って本音を吐露し合うという、人間臭さに満ちたキャラクターやストーリが非常に興味深い作品です。こうした人間の普遍ドラマを観ることは、心のデトックスにつながります。』
ウイーンの裕福な作曲家夫婦が主催する芸術サロンに10数名の男女が集う。今夜の主賓はブルク劇場の名優だ。ところがパーティー当日の未明にサロンの常連だった女性ダンサーが首をつって自殺し、宴席は急遽死者の通夜を兼ねることに。ポーランドの鬼才ルパが、ベルンハルト特有の生と死が隣接する文学空間を、小説『伐採』を基に舞台化。観客が東京でも、名優たちの手引きでベルンハルト=ルパの回想の迷宮に拉致されるのは必至だ。
アーティスト・プロフィール
クリスチャン・ルパ
演出家、舞台美術家、作家
1943年生まれ。物理、絵画、グラフィックデザイン、舞台演出を学び、76年ムロジェック『屠殺場』で演出家でデビュー。劇作、演出のほか美術・照明デザインも手がける。80年以後は国立スタリィ劇場を拠点に創作活動を行い、主にロシア、ドイツ、オーストリアの作品の翻案・演出に取り組む。特に舞台化が難しいとされるトーマス・ベルンハルトの戯曲・小説作品の翻案・演出では『イマニュエル・カント』、『石灰工場』、『消去』、『英雄広場』などで高い評価を得ている。近年の主な作品に『Factory 2』、『Persona. Marilyn』、『Waiting Room 0』など。
キャスト/スタッフ
翻案(*1)・美術、照明デザイン・演出 | クリスチャン・ルパ |
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原作 | トーマス・ベルンハルト |
原作翻訳 | モニカ・ムスカラ |
衣裳 | ピョトル・スキバ |
編曲(*2) | ボグミウ・メセラ |
映像 | カロル・ラコフスキ, ウカシュ・トゥファルコフスキ |
出演 | ピョトル・スキバ、ハリナ・ラシャック、ヴォイチェフ・ジェミアニスキ、 マルタ・ジェンバ、ヤン・フリッチ(ワルシャワ国立劇場)、 エヴァ・スキビンスカ、ボジェナ・バラノフスカ、アンジェイ・シェレメタ、 アダム・シチシチャイ、ミハウ・オパリニスキ, マルチン・ペンプシュ、アンナ・イルチュック、 クシェシスワヴァ・デゥビェルヴ |
演出助手 | オスカル・サドフスキ、セバスチアン・クリシャク(クラクフ国立演劇大学)アマデウス・ ノサル (クラクフ国立演劇大学) |
舞台監督 | エヴァ・ヴィルク |
字幕 | マグダレナ・カバタ |
技術監督 | ヤドヴィガ・ジェミニスカ |
演出部 | アダム・ブラチェック、グジェゴジュ・クロツ、 パヴェウ・スタナシェック、 ウカシュ・シシュカ |
照明 | パヴェウ・オルシェフスキ、ダリュッシュ・バルトウド、 カジミェジュ・ブラハルスキ |
音響 | マチェイ・カバタ、マルチン・ニェボイェフスキ |
衣裳進行 | ヨアンナ・ズボロフスカ |
ヘアメイク | マテウシュ・ステンプニアック、マリアンナ・バルトニツカ |
制作 | マグダレナ・プウィシェフスカ |
製作 | ヴロツワフ・ポーランド劇場 |
<東京公演> | |
技術監督 | 寅川英司 |
技術監督助手 | 河野千鶴 |
舞台監督 | 渡部景介 |
演出部 | 中原和彦、荒牧大道 |
大道具 | リー・チー、 リウ・ヤン、リー・シャオピン(Tianjin Grand Theatre / Propel Performing Arts & Media co. , Ltd) |
小道具 | フー・シン(Tianjin Grand Theatre / Propel Performing Arts & Media co. , Ltd) |
照明コーディネート | 佐々木真喜子(株式会社ファクター) |
音響コーディネート | 相川 晶(有限会社サウンドウィーズ) |
映像コーディネート | 遠藤 豊(LUFTZUG) |
小道具コーディネート | 小山内ひかり |
衣裳 | 藤谷香子(FAIFAI) |
字幕 | 上野詩織(舞台字幕/映像 まくうち) |
翻訳 | 久山宏一 |
テクニカル通訳 | クシシトフ ジャブコ=ポトポヴィッチ、小山 ひとみ |
宣伝美術 | 阿部太一(GOKIGEN) |
フロント運営 | 後藤由香理(TEAM#BISCO) |
記録写真 | 石川 純 |
記録映像 | 三上 亮、須藤崇規 |
制作 | 十万亜紀子 |
制作助手 | 菅井新菜 |
インターン | 石川瑞季、程 美彤、森 洋介、横山愛里 |
プログラム・コーディネーター | 横堀応彦 |
協力 | 岩田美保 |
特別協力 | ポーランド広報文化センター、 Propel Performing Arts & Media Co.,Ltd |
後援 | 駐日ポーランド共和国大使館、オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム |
共催 | Culture.pl |
主催 | フェスティバル / トーキョー |
(*1) クリスチャン・ルパと出演者による即興、ジェニー・エブナー、フレデリック・マイオロッカー作品からの引用、及びオーストリア版『Woodcutters』(2014年1月)、ヴェレーナ・ラーチャーによる「セバスチャンプラッツ」シーンからの台詞を含む。 (*2) オーストリア版『Woodcutters』、ミェチスワフ・メイザ編曲によるヘンリー・パーセル作『Cold Song』を編曲。