F/Tトーク

タデウシュ・カントル生誕100年記念「ポーランド演劇の現在形」
11月24日(火)~11月29日(日)

20世紀を代表する演出家・美術家タデウシュ・カントルと、カントルと並び称されるイェジー・グロトフスキを起点に、ベルリンの壁が崩壊した1989年以降の動きに焦点を当て、トーク、ディスカッション、映像上映、ワークショップ、展示など多彩なプログラムを開催。ポーランドから迎えた20~40代の3世代にわたる演出家と共に、現代ポーランド演劇の見取り図を描く6日間。

■トーク・ディスカッション・映像上映

日程 11/24(火)19:00     トーク(1)「国際ミーティング<Polska New Theatre>レポート」
11/25(水)19:00     トーク(2)「ポーランドにおける演劇活動の現在」
11/26(木)19:00     「アクロポリス」映像上映+トーク
11/28(土)15:30     「不屈の王子」映像上映+トーク
11/29(日)15:30     ディスカッション「ポーランド演劇の伝統と革新」
会場 東京芸術劇場 アトリエイースト
料金 各回500円(予約優先)
※9月に発表しておりましたプログラムから一部日程・内容について変更が生じております。悪しからずご了承ください。
※【お詫びとお知らせ】11/26(木)19:00 「アクロポリス」映像上映は、英語字幕付き上映とご案内しておりましたが、英語字幕なしでの上映となります。

トーク(1)「国際ミーティング<Polska New Theatre>レポート」

今年9月に行われたポーランド演劇の国際ミーティング「Polska New Theatre」について、参加演出家と日本からの参加者が報告する、最新のポーランド演劇シーン。

日程: 11/24(火)19:00~21:00
登壇者: マグダ・シュペフト(演出家)、久山宏一(ポーランド広報文化センター)
横堀応彦(ドラマトゥルク、F/T15ディレクターズコミッティ)

トーク(2)「ポーランドにおける演劇活動の現在」

20~30代の新進気鋭の演出家2名によるそれぞれの作品紹介と、ポーランドにおける演劇活動に関するトーク。

日程: 11/25(水)19:00~21:00
登壇者: ウカシュ・トゥファルコフスキ(ヴロツワフ・ポーランド劇場専属演出家)、マグダ・シュペフト
司会: 横堀応彦

ディスカッション「ポーランド演劇の伝統と革新」

カントルやグロトフスキをはじめとするポーランド演劇の伝統にどう向き合うか?20~40代の3名の演出家による現代ポーランド演劇の革新をめぐるディスカッション。

日程: 11/29(日)15:30~18:00
登壇者: ヤロスワフ・フレト(演出家、Teatr ZAR主宰、グロトフスキ・インスティトゥート代表)
ウカシュ・トゥファルコフスキ、マグダ・シュペフト
モデレーター: 岩城京子(演劇ジャーナリスト)

トーク・ディスカッション登壇者プロフィール(登壇日順)


Magda Szpecht

マグダ・シュペフト Magda Szpecht

演出家

ヴロツワフ大学でジャーナリズムと批評を学んだ後、クラクフ国立演劇大学に入学し演出家としての活動を開始。2014年に発表した「Dolphin Who Loved Me」はベルリンHAU劇場での100°Berlinフェスティバルで優秀賞を受賞、多くのフェスティバルで上演されるなど注目を集めている。今年11月にはTRワルシャワ劇場でミシェル・ウェルベック原作「ある島の可能性」を演出する。現在、クラクフ国立演劇大学演出コース4年次在籍。



久山宏一 Koichi Kuyama

ポーランド広報文化センター

埼玉県生まれ。東京外国語大学ロシア学科卒業、早稲田大学大学院博士課程(ロシア文学)中退。アダム・ミツキェヴィチ大学(ポーランド、ポズナン市)より、博士号(スラヴ文学)取得。ロシア・ポーランド文学、ポーランド文化、比較文学研究。ポーランド語通訳・翻訳。東京外国語大学非常勤講師。


横堀応彦 Masahiko Yokobori

ドラマトゥルク、F/T15ディレクターズコミッティ

東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。ライプツィヒ音楽演劇大学においてドラマトゥルギーを専攻。これまでに東京芸術劇場や日生劇場のオペラ公演においてドラマトゥルクとして参加。現在、東京藝術大学大学院専門研究員、立教大学兼任講師、アーツカウンシル東京調査員(音楽・演劇分野)。フェスティバル/トーキョー15ディレクターズ・コミッティメンバー。


Twarkowski

ウカシュ・トゥファルコフスキ Łukasz Twarkowski

ヴロツワフ・ポーランド劇場専属演出家

1983年生まれ。演出家、舞台美術家、映像作家。IP(Identity Problem)Group主宰。2007年より現代ポーランド演劇を代表する演出家クリスチャン・ルパの創作活動に参加し、2010年に自身のカンパニーIP Groupを創設。2013年にはクラクフ国立劇場で「アクロポリス」を演出し、大きな成功を収めた。現在はヴロツワフ・ポーランド劇場の専属演出家として精力的に活動している。

Fret

ヤロスワフ・フレト Jarosław Fret

演出家、俳優。Teatr ZAR主宰、グロトフスキ・インスティチュート代表

2016年にヴロツワフ(欧州文化首都)で開催されるシアター・オリンピックスのディレクター。1999年~2002年にかけてグルジア、アルメニア、イランを訪問し、東ヨーロッパにおけるキリスト教の最古の宗教音楽についての研究を行う。その後Teatr ZARを創設し、メンバーとともにギリシアのアトス山、サルディーニャ島、コルシア島、アルメニア、トルコ、イスラエルなどを訪問した。2013年にはアルメニア人虐殺をテーマとした最新作「Armine, Sister」を発表。Teatr ZARの作品は世界各地で上演され、国際的な活動を展開している。


岩城京子 Kyoko Iwaki

演劇ジャーナリスト

パフォーミング・アーツ(演劇・舞踊など)を専門とするフリージャーナリストとして活動。東京とロンドンを拠点に世界24カ国で取材、和英両文で執筆を行う。ロンドン大学ゴールドスミス校演劇学部修士課程首席修了。現在同大学博士後期課程在籍、ならびに同校非常勤講師。主な執筆先に、AERA、新潮、朝日新聞など。公演プログラムなどにも寄稿多数。近年はフリーのアート・コンサルタントとして、フェスティバル/トーキョーやウェールズ国立劇場などに協力。2015年にアジア5カ国のキュレーター・研究者からなるScene / Asia プロジェクト設立。チーフディレクターを務める。


映像上映+トーク

イェジー・グロトフスキが提唱した「持たざる演劇」とはいかなるものだったのか?
日本で上映される機会の無かった実験劇場(Laboratory Theatre)の記録映像を2作品上映!
グロトフスキ・インスティトゥート代表ヤロスラフ・フレト氏による解説トークあり(日本語逐次通訳つき)。


AKROPOLIS

「アクロポリス」

構成・演出:イェジー・グロトフスキ

82分/1968年/Lewis Freedman, PBL制作/撮影:James McTaggart/ポーランド語 ※英語字幕付き上映とご案内しておりましたが、字幕なしでの上映となります。

1962年に初演されたグロトフスキの代表的作品。様々なバージョンの中から、1968年にロンドン近郊のスタジオで撮影された映像を上映。

11/26(木)19:00~21:00


THE-CONSTANT-PRINCE

「不屈の王子」

構成・演出:イェジー・グロトフスキ

48分/1965年/ポーランド語/英語字幕

1965年初演。ルイシャルド・チェスラクによる王子役の演技は、グロトフスキの演劇論を見事に体現したものとして知られている。

11/28(土)15:30~17:30

■ワークショップ


Teatr ZARによるワークショップ「俳優の身体」

グロトフスキ・インスティトゥートを拠点に国際的に活動する劇団Teatr ZARの演出家ヤロスワフ・フレトと俳優による2日間のワークショップ。

日程 11/26(木)・27(金) 各日13:00~17:00
会場 東京芸術劇場 リハーサルルーム
講師 ヤロスワフ・フレト、シモーナ・サラ(Teatr ZAR)
参加料 2,000円
申込締切 10月20日(火)

※見学のみの参加も可能(無料、定員あり、要申込)
内容・申込方法等の詳細はこちら

共催:ポーランド広報文化センター
後援:駐日ポーランド共和国大使館
協力:cricoteka、The Grotowski Institute、Teatr ZAR ロゴ


  • 開館25周年企画/芸劇フェスティバル

    カントール生誕100周年記念 「カントールと演劇の二十世紀」

作品映像、自筆ドローイング・写真・資料の展示、対談、レクチャー、シンポジウム、オマージュ作品の上演、ワークショップなど、あらゆる角度からカントールを再検討する企画展。詳細は、東京芸術劇場WEBサイトにて。
日程: 10月8日(木)~18日(日)、12月17日(木)~24日(木)
会場:東京芸術劇場
お問合せ:東京芸術劇場ボックスオフィス Tel.0570-010-296(休館日を除く10~19時)
主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京都/アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
共催:ポーランド広報文化センター
後援:駐日ポーランド共和国大使館
協力:cricoteka、CULTURE PL
助成:文化庁平成27年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

多民族国家マレーシアにおける舞台芸術
11月6日(金)、11月7日(土)

近年、東南アジアの舞台芸術シーンにおいて急速に存在感を高めるマレーシア。著しい経済発展の一方で多民族国家としてさまざまな困難を抱える同国における、パフォーミング・アーツの現状と可能性とは。今後のF/Tアジアシリーズでの特集に向け、マレーシアから招いたゲストを交えトークを開催する。

日程 11/6(金)19:00     多民族国家マレーシアにおける舞台芸術(1)
11/7(土)16:00     多民族国家マレーシアにおける舞台芸術(2)
会場 ホテルグランドシティ レストランセゾン
東京都豊島区東池袋1-30-7
池袋東口より徒歩5分
料金 各回500円(予約優先)
※ワンドリンク付き
※英語(日本語逐次通訳あり)

多民族国家マレーシアにおける舞台芸術(1)

11/6(金)19:00~21:00
登壇者:チー・セク・ティム(演出家、俳優、芸術教育者。Five Arts Centerメンバー)


設立から30周年を迎え、マレーシアにおいて常にアートシーンをリードしてきたアーティスト集団、ファイブ・アーツ・センターのメンバーであるチー・セク・ティム氏から、演劇やダンスのみならず、音楽やコミュニティアートなど多岐にわたる活動を紹介する。また、ジョージタウン・フェスティバルや、ペナン・パフォーミング・アーツ・センターのオープンにより、芸術文化の都市として国内外から注目を集めるペナンや首都クアラルンプールの舞台芸術の現状、チー氏が自身のアーティスト活動と並行し運営するアートスペース「Reka Art Space」、デザインホテル「Shinkeh」について話を伺う。


Sek_Thim

チー・セク・ティム Chee Sek Thim

演出家、俳優、芸術教育者。Five Arts Centerメンバー

1991年以降、ファイブ・アーツ・センターの創設者であるMarion D’Cruz and Dancersのダンサーとして、のちに俳優、演出家としてLeow Puay Tin、Krishen Jitのもとで精力的にクアラルンプールの演劇シーンに携わる。同時にアメリカのノートルダム大学にてファインアートの修士号を取得。2003年から2008年にかけて、マレーシアのプタリン・ジャヤにて若手新人アーティストをサポートするギャラリー、Reka Art Spaceの立ち上げ、経営を行う。その間サンウェイ大学 パフォーマンス&メディア学部をはじめとするクアラルンプールの様々な芸術大学で教鞭を取る。2008年以降は故郷ペナンを拠点とし、舞台創作活動を行っている。


多民族国家マレーシアにおける舞台芸術(2)

11/7(土)16:00~19:30
登壇者:ウォン・オイ・ミン(芸術学博士、演出家、俳優、マレーシア国立芸術文化遺産大学 演劇学部長、ASLI演劇連盟前代表)
ジョセフ・ゴンザレス(ASWARA Dance Company 芸術監督、マレーシア国立芸術文化遺産大学ダンス学部 前学部長)
ゲスト:山田うん(ダンサー、振付家)


当日のスケジュール・登壇者
16:00 第1部:ジョセフ・ゴンザレス、山田うん
17:30 休憩
17:45 第2部:ウォン・オイ・ミン
18:45 Q&A:ジョセフ・ゴンザレス、ウォン・オイ・ミン
※内容は予告なく変更になる場合があります。


マレーシア国立芸術文化遺産大学(ASWARA)で教鞭を執るウォン・オイ・ミン氏、ジョセフ・ゴンザレス氏のお二人とゲストに山田うん氏を迎え、トークを開催する。
 
ジョセフ・ゴンザレス氏からは、マレーシアにおけるダンスの歴史と現状、またマレーシア国立芸術文化遺産大学(ASWARA)の卒業生を中心に設立され、国内で唯一フルタイムのダンサーを雇用し、伝統舞踊とコンテンポラリーダンスの幅広い活動で注目を集めるASWARA Dance Companyについてお話頂く。山田うん氏からは、近年マレーシアで継続的に展開するプロジェクトや、現地でのワークショップや作品創作についてお話いただく。
 
ウォン・オイ・ミン氏からは、多言語、多民族が混在するマレーシアにおいて英語、中国語、マレー語に分断されている同国の舞台芸術シーンの中から、これまでなかなか知ることのできなかった中国語、マレー語演劇の状況や、民族を越えた舞台芸術の交流を目指し2016年に初めて開催予定のマレーシア・シアター・フェスティバルについてお話を伺う。



Wong Oi Min

ウォン・オイ・ミン Wong Oi Min

芸術学博士、俳優、演出家、マレーシア国立芸術文化遺産大学(ASWARA)演劇学部学部長、ASLI演劇連盟前代表

日本大学芸術学研究科にて芸術学博士号を取得。マレーシア国家資格認定局(Malaysia Qualification Agency)パフォーミングアーツ分野、BOH Cameronian Arts Awards演劇部門、ADA Drama Awardsで審査員を務める。
マレーシア華人教職委員会出版の教育雑誌『Anak(子ども)』コラムニスト。マレーシア国営放送(RTM)Ai-FM『名師早点』の評論家。
日本、カナダ、メキシコ、香港、台湾など各地で開催された国際演劇フェスティバルにおいて演劇作品を発表。創作活動の傍ら、様々な機関において審査や評論にも携わる。“多文化共生に向かって越境しよう”( Crossing Boundaries Towards Multicultural Coexistence)という理念の下、創作および研究活動と多方面にわたり活躍している。


Joseph-Gonzales

ジョセフ・ゴンザレス Joseph Gonzales

ASWARA Dance Company 芸術監督、マレーシア国立芸術文化遺産大学ダンス学部 前学部長

マレーシアを代表するダンス教育者、振付家、マレーシア国立芸術文化遺産大学(ASWARA)のダンス学部前学部長。KESUMA、St. Moritz Gold Band Dancers、Kuala Lumpur Dance Theatreのダンサーとしてキャリアをスタートさせ、その後イングランドのBush Davies School 、London Studio Center にて活動。「王様と私」に出演し、マレーシア人では初めてのウエストエンド進出を果たす。その後1994年にマレーシア国立芸術文化遺産大学(ASWARA)での勤務を始めるまで、マレーシア セランゴール州のFederal Academy of Ballet にて指導、The Kuala Lumpur Dance Theatreにて振付を行う。彼が振付を行った”Akar dan Titik, TITIAN and AKAR”は、クアラルンプールをはじめ、10カ国のフェスティバルで上演された。
現在はマレーシア国立芸術文化遺産大学(ASWARA)の卒業生を中心としたASWARA Dance Company の芸術監督として、伝統的かつ実験的な手法を用いて、マレーシアの現代のリアルな人生を映し出す力強いテーマを表現。マレーシアのダンスを世界的レベルに引き上げるため、プロフェッショナルな環境作りに励んでいる。


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山田うん Un YAMADA

ダンサー、振付家

ダンスカンパニー<Co.山田うん>(2002年設立)を主軸に、振付家、ダンサーとして国内、アジア、中東、欧州など世界各地で作品製作や舞台公演、ワークショップなど を行う。
そのほか音楽、美術、学術、伝統芸能とのコラボレーションや、新体操選手への振付、演劇やオペラの動作指導など。2013年第8回日本ダンスフォーラム大賞受賞。2014年度東アジア文化交流使。第65回芸術選奨舞踊部門文部科学大臣新人賞受賞。
http://yamadaun.jp/


協賛:ホテルグランドシティ レストランセゾン
協力:国際交流基金クアラルンプール日本文化センター

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中国現代演劇の現在形
11月23日(月・祝) 14:00

多種多様な舞台作品が創作される一方で、日本の作品も上演される機会が増えつつある中国。そこでは、今、どのような作品が注目を集めているのか。中国現代演劇の最先端を知るジャーナリストを招き、具体例を挙げながら、中国演劇界のトレンドを包括的に紹介する。

登壇者 チェン・ラン(演劇ジャーナリスト)
岡田利規(演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰)
モデレーター:小山ひとみ(フェスティバル/トーキョーコーディネーター、中国語通訳・翻訳)
日程 11/23(月・祝) 14:00
会場 東京芸術劇場 アトリエイースト
料金 各回500円(予約優先)

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チェン・ラン Ran Chen 

演劇ジャーナリスト

1987年中国福建省生まれ。北京の中央戯劇学院で映画や演劇史、中国の現代文学などを学ぶ。2010年に卒業して以降は、批評家や編集者として舞台芸術に携わる。2012年から、中国で最も影響力のある新聞のひとつである「新京報」で記者として活躍しており、鈴木忠志や岡田利規へのインタビューも行った。2014年から劇団「Stage No More」を主宰し、演出家としても活動している。


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岡田利規 Toshiki Okada

演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰

1973年横浜生まれ。1997年チェルフィッチュを結成。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005 ―次代を担う振付家の発掘―」最終選考会に出場。2007年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を発表し、翌年第2回大江健三郎賞受賞。2012年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。2013年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』を刊行している。クンステン・フェスティバル・デザール2007(ブリュッセル/ベルギー)にてチェルフィッチュ『三月の5日間』が初めての国外進出を果たして以降、その作品は、アジア、欧州、北米にわたる計70都市で上演されている。

『God Bless Baseball』

小山ひとみ Hitomi Oyama

フェスティバル/トーキョーコーディネーター、中国語通訳・翻訳

2003年〜05年中国国際放送局(北京放送)日本語部にて中国のカルチャー番組など担当。2005年より『ARTiT』『美術手帖』『CINRA』などで執筆、翻訳。資生堂ギャラリー、資生堂『Beauty Innovator』などのカタログ翻訳。アーティストインレジデンスr:eadコーディネーター。2014年、2015年TPAMコーディネーター、通訳。チェルフィッチュ『地面と床』、マームとジプシー『カタチノチガウ』脚本中国語翻訳。2010年よりフェスティバル/トーキョーにて中国、台湾のプログラムを担当。