やなぎみわ | 美術作家(F/T10参加)
『1924前夜』
■日時:9/24(土)19:00開演
(開場18:45)
■会場:自由学園明日館 ホール
(豊島区西池袋2-31-3)
■入場:無料(開演1時間前より会場にて整理券を配布。開場は15分前)
■席数:40~50席程度を予定(確定次第、HPにて告知)
■演出:やなぎみわ
■出演者(予定):やなぎみわ、あごうさとし、伊藤千鶴、おねこ、恩田好子、金子優子、木村美那子、酒井文子、八谷きみこ、峯岸のり子、村松えり、渡部真由子
■朗読テキスト:1920年代東京の新興芸術家たちの言葉
■作品について:
やなぎみわ演劇公演三部作「1924」。
第一部「1924Tokyo−Berlin」は京都国立近代美術館にて好評のうちに終演、続く第2部「1924海戦」は、11月3日から神奈川芸術劇場で上演予定です。
この舞台は、1924年、関東大震災の翌年に日本で初めての新劇のための築地小劇場を創設した芸術家たちをめぐる物語です。
登場人物は、土方与志、小山内薫、村山知義など。前衛に挑む彼らの震災後の奮闘をたどります。
今回の読書会では、彼らの不眠不休の疾走に、新しい女と言われた林芙美子ら、女流作家の言葉が伴走します。
長い酷暑の終り、1920年代の東京に短くも激しく煌めいた新興の芸術家たちの言葉を読みたいと思います。
やなぎみわ
黒田育世 | BATIK主宰・振付家・ダンサー(F/T09秋・F/T10参加)
『おたる鳥をよぶ準備』
■日時:9/27(火)19:00開演
(開場18:45)上演時間2時間
■会場:にしすがも創造舎
(豊島区西巣鴨4-9-1)
■入場:無料・予約不要・自由席 (定員150席を予定)
*整理券:開演1時間前より会場にて配布。*整理券はお一人様1枚まで。
*入口で座布団をお配りします。客席内は靴を脱いでのご入場となります。
■構成・演出:黒田育世
■振付・出演:BATIK(伊佐千明、植木美奈子、大江麻美子、梶本はるか、田中美沙子、寺西理恵、中津留絢香、西田弥生、矢嶋久美子、黒田育世
■音楽:松本じろ
■作品ノート:
『おたる鳥をよぶ準備』
去年の12月に、死ぬ準備を作品にしようと決めました。BATIKで踊りたいと思いました。
みんなに話したら、みんな引き受けてくれて、幸せです。
みんながおしみなく沢山のありがたい要素をくれて、2ヶ月弱の間、沢山のことを語り合いながら遊びながら切羽詰まりながら踊ってきました。
夢のような時間でした。
こうしている時も、沢山の人が死んでいて、私が死ぬ時も誰かがきっと夢のように踊っているだろうと思います。
おたる鳥は私の勝手な造語です。
本当か嘘か確かめていませんが、おどるの語源はおたるというそうです。
満ち足りて体が動きだすことをおたるといったそうで、それがおどるになったと聞きました。
おたるが鳥になって私の死体を食べてくれないかなと夢見ました。
そうしてつけた題名です。
大切な言葉をさえずります。
死ぬまで生きてみないと分からない沢山の全てへ、彼方へ、広がる無意味へも、あどけなくくちばしをよせられるように。
1秒でも永く踊っていられるように。
黒田育世
伊藤キム | 振付家・ダンサー(F/T09春・秋参加)
『伊藤キム、演説会』
■日時:10/16(日)15:00開演 上演時間 20分程度予定
■会場:池袋西口公園
■入場:無料・予約不要
■登場:伊藤キム
■作品ノート:
哲学なのか、思想なのか、意見なのか、メッセージなのか、思いつきなのか、排泄なのか、つぶやきなのか、単なる空気の振動なのか、ブルブルなのか、バタバタなのか、ガタガタなのか、フラフラなのか、病気なのか、やっつけなのか、適当なのか、その場しのぎなのか、振付けなのか、真面目なのか、真剣なのか、てんで収拾がつきません。
言葉が先か、身体が先か、追いつ追われつの関係で。
伊藤キム
松井 周 | サンプル主宰・劇作家・演出家・俳優(F/T09春・秋参加)
『東京のプリンスたち』
■日時:10/22(土)21:00開演 (20:45開場)
■会場:ホテルグランドシティB1レストランセゾン
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-30-7
■入場:無料・予約不要・自由席(定員70名程度を予定)
※整理券は開演1時間前より会場にて配布。(お一人様1枚まで)
■演出・出演:松井 周
朗読テキスト:
深沢七郎 『東京のプリンスたち』
■作品ノート
『東京のプリンスたち』を読むと、とても元気になります。
高校生が喫茶店にたむろして、エルヴィス・プレスリーの曲を聴いている話が中心の小説で、作者は『楢山節考』で有名な深沢七郎。
戯曲を書く時、色々と考えすぎて視界が狭くなったら最初に手を伸ばす小説かもしれないです。シャワーのように全身に音を浴びて頭の中をカラッポにする高校生たちがたまらなくうらやましい。音を聴いたら身体が動きだすということも、学校からはみ出すことも親や女性との関係も全てがシンプルな力学によって作動している世界。そこに感情が入り込む隙間はないのです。
人間が常に何かに突き動かされ、引っ張られ、ぶつかるという当たり前の力学に感動します。よくも悪くも人間が動物であることを思い出させてくれるのです。その点において『東京のプリンスたち』は時代を超えて普遍的な作品だと思っています。
レストランセゾンの店内でエルヴィスの曲を浴びながらしっくりと作品世界を味わって欲しいです。
快快-faifai- | (F/T09秋参加)
『This is faifai.tv』
■日時:10/26(水)
18:45開場
19:00開演
■上演時間:約20分(予定)
■会場:東武百貨店池袋店 8F屋上「スカイデッキ広場」(東京都豊島区西池袋1-1-25)
■入場:無料・予約不要・自由席
■構成・演出・出演:快快-faifai-
■作曲:安野太郎
■作品ノート:
ちゃお~よろっぱ帰りの快快death!!!
東京2ヶ月ぶりに帰ってきて帰りの飛行機で日本の新聞読みまくったけど2ヶ月前に乗った飛行機で読んだ新聞と、ニュースほとんど変わってなくてびびったわ。
とゆわけでfaifai情報局、いちんちだけ開局!!!!!
いろんなニュースがあったけど、なーんかいまいちどれもピンとこなーい!!
のは、選ぶメディアによってニュースの文脈がちがうし、
アウトプットが結局日本語しかなくて閉じてるからかな、って思って、
だからfaifai.tvでは宇宙人襲来から河北新報、上杉twitterまでひっくるめて
ぜーんぶ一緒くたにお伝えしながら英訳してきまーす!!
会場に来れない人のtwitterも同時英訳するから、がんがんよろしくっっっ
会場では秋のゆうべにぴったりな音楽会としてもお楽しみいただけます♡
(以上、作品ノートより抜粋)
相模友士郎 | 演出家・映像作家・デザイナー(F/T10参加)
『中平卓馬/見続ける涯に火が・・・』
■日時:10/29(土)
16:00開場
16:30開演
上演時間:約1時間(予定)
■会場:東武百貨店池袋店レストラン街 「スパイス」 16F 屋上
〒171-8512 豊島区西池袋1-1-25
■入場:無料・予約不要・自由席
■構成・演出:相模友士郎
■出演:増田美佳
■音響:齋藤学
■朗読テキスト:中平卓馬『見続ける涯に火が・・・ 批評集成1965-1977』
■作品ノート
日頃見かける一本の木、たったひとつの石ころ、砕ける波頭、そしてなによりも、見慣れた街の一画、人々の群れ、人々の出会い、そういうなんでもない普通のことと共に先制の一撃を加え、それからの反撃にわが身をさらすこと、そして不断に自己を解体させ、新たなおのれを再生してゆく涯のない繰り返し、そのような視線の戦線をいつまで確保し続けることができるか。それは批評である。世界に対すると同時に自分自身に対する批評である。
(中平卓馬「先制の一撃――見ることと読むこと」『見続ける涯に火が・・・』)
*作品の演出上、USTREAM中継の際、観客席が映る可能性があります。
松田正隆 | マレビトの会代表・劇作家・演出家(F/T09春・F/T10参加)
『日々の、すみか』
■日時:11/2 (水)
18:30開場
19:00開演
上演時間:約60分(予定)
■会場:のとや3F (豊島区西池袋1丁目19・)
・
■アクセス:池袋駅西口ロータリー向かいのマクドナルドが入ったビルの3F
■入場:無料・予約不要・自由席
■構成・演出:松田正隆
■出演:平田満、西山真来
■朗読テキスト:季村敏夫『日々の、すみか』
■作品ノート:
「歴史とは何か」という鼎談で、細見和之さんが「日々の、すみか」のことを話されていて、この詩集のことを知りました。好きとか嫌いとか、そんなことではなくかけがえのない言葉に出会った気がしました。感覚や情感の尺度で、それらの言葉のことを扱えないと思いましたし、それらの言葉が感覚や情感を拒絶しているとも思いませんでした。
腑に落ちないままで、のしかかって来る言葉と読むたびに関わらなければなりませんでした。そののしかかりゆえの関わりのみで読まねばならないものを、どのようにして声に出す言葉にしたらいいのか、途方に暮れます。
ひょっとしたら、声に出して読めない言葉なのかもしれません。読まないなら、読まないなりに、「会」はひらきたいとは思います。
めまぐるしい気象のように「私達の軀の外」のことが果てしなく、畏れに満ちあふれ、いまだあらざりしものとして、すぐそこにあるような身近さで、すぐそこの「外」にある。
あくまでも「外」なのです、すぐそこのことが「外」であることを忘れていました。「日々の、すみか」では、すぐそこの「外」でなされる交渉のことを描写してあります。それまでのすみかに棲めば、軀の「外」さえすみかのうちと思っていたのでしょうか。これからの、すみかは「外」との果てしのない関わりのはずなのです。
地点 | (F/T10参加)
『CHITENの近現代語』
■日時:11/4(金)
19:00開場
19:30開演
上演時間:約60分(予定)
■会場:豊島区立豊島公会堂(豊島区東池袋1-19-1)
■入場:無料・予約不要(全席自由。開演30分前からご入場いただけます。)
■席数:200席程度(予定)
■演出:三浦基
■出演:安部聡子、石田大、窪田史恵、河野早紀、小林洋平
■朗読テキスト(予定):
大日本帝国憲法、玉音放送口語訳、日本国憲法、朝日新聞ほか戯曲、小説を引用予定
■演出ノート
『CHITENの近現代語』について
あるときふといまがわかるときがある。
「あるとき」とは、庭の木々が色づけばそうだし、本番中もよくあるし、いや、洗濯物を干しているときだってそのときになりうる。そして今回の震災もそうだった。個人的には。「いま」とは、もう少しみんなの感覚が重なったときに起こることになる。だから非常時に際立って感じるに違いない。
「あるとき」と「いま」の関係に気がつくこと。個人と社会が繋がった一瞬に、わたしもみんなもわかってしまう。それが今回の震災だった。日本。
かねてから日本の主語を巡る劇をつくろうと計画していた。少なくとも個人的には、演劇と世界は繋がっていると思っていたが、それはわたしひとりの希望のようなものだったと悔恨する。だから歴史と現在の関係にそろそろ気がつかなければいけない。わたしもみんなも。
三浦基
平田オリザ | 青年団主宰・劇作家・演出家(F/T09春参加・F/T10参加)
『賢治の祈り』
日時:11/7(月)
15:30開場
16:00開演
上演時間:約60分
会場:吉祥寺シアター
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-33-22
入場無料・予約不要・自由席(定員170席程度)
演出・出演:平田オリザ
朗読テキスト:『農民芸術概論網要』『グスコーブドリの伝記』『雨ニモ負ケズ』(以上宮沢賢治)『イートハーボの劇列車』(井上ひさし)より抜粋。
■作品ノート
以前から決まっていた仕事ではあったのですが、震災後の6月初旬、岩手大学開学記念の催しとして「賢治の祈り」という講演を行いました。
賢治は何故、「職業芸術家は一度亡びねばならぬ」と言ったのか、賢治が岩手県に残したものは何だったのか。それは願いでも夢でもなく、祈りのようなものではなかったかと私は考えます。
もう一点、宮沢賢治が、あと5年、あるいは10年長く生きていたら、戦争詩を書いていたかどうか、それが私は若い頃から、どうにも気になって、そのことを幾度か作品にも書いてきました。『ソウル市民・昭和望郷編』は、特にそのことを強く扱った作品です。
祈りは、時に人を傷つけます。
「宗教だけでは熱すぎる、科学だけでは冷たすぎる、賢治はその間に芸術を置いた」と言い続けた井上ひさしさんの言葉を読みながら、このことを少し考えてみたいと思います。
平田オリザ
勅使川原三郎 | 舞踊家・演出家(F/T10参加)
『私が思うこと』
日時:11/12(土)
18:30開場
19:00開演
上演時間:約60分(予定)
会場:自由学園明日館 講堂(豊島区西池袋2-31-3)
入場無料・予約不要(全席自由。開演30分前からご入場いただけます。)
席数(予定):約200席
出演:勅使川原三郎
■朗読会について:
勅使川原三郎本人が、自ら書き綴った言葉と、その場で思うことを即興的に語ります。