演出ノート
とても大きな不安を抱えている。これはわたしだけではないだろう。いつ殺されるかわからないという不安。知らない間に激しく恨まれて殺されたとしたら、それはもう相手にとってはそうなのだから、嫌だが、わからなくもない。政治的なテロで命を失ったとしたら、やはり嫌だが、次の世があったとしたら、怒りの方向に迷いがなく過ごせるだろう。見ず知らずの人の無差別殺人の対象になったとしたら、どうしようもなく悔しいだろうが、事故と思って開き直る方法もあるかもしれない。ただ、もし、わが子に「誰でもよかった」という言葉を添えて殺されたら...。気持ちをどこで落ち着かせたらいいのか、わたしは未だにわからない。
キャスト・スタッフ
作・演出:筒井潤
出演:穴見圭司、村山裕希、小島聖子(以上、dracom)、岩澤侑生子(e-dance)、
べかお(コレクトエリット)、河合良平(インテレ-P)、小坂浩之(KDC)、
雑賀宏明(sy-company)、斉木りさ、中嶋さおり、松田早穂(ベビー・ピー)、吉田圭佑
舞台監督: 西田聖/
美術:dracom/
照明:葛西健一/
音響:奥村朋代/
宣伝美術:三澤敏博(絡繰堂)/
制作:安部祥子、dracom制作部/
制作協力:国際舞台芸術交流センター
筒井潤
dracom リーダー(作・演出・出演、等)
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