フェスティバル/トーキョー トーキョー発、舞台芸術の祭典
21人の女子高校生のために書いた平田オリザの戯曲『転校生』に、演劇界・美術界において「伝説」とされる飴屋法水が挑む。静岡県舞台芸術センター - SPAC -の製作による衝撃作の再演がついに実現。初演時は、飴屋が十数年の活動休止を経て演出を再開することや、出演者が舞台経験のほとんどない本物の女子高生であることなどから注目度が高く、チケットは完売。再演希望の声が次々と寄せられ、要望に応えるかたちで東京公演が決定。
出演するのは、静岡県全域からオーディションで選ばれた女子高校生たち。
ある高校の教室。クラスの女子高校生たちの一日。課題図書に何を選ぶか、親戚の病気や近しい人の出産のことが話題となっている。そこへ「朝起きたらこの学校の生徒になっていた」という転校生がやってくる。課題図書のひとつ、カフカの『変身』の主人公のように。彼女を受け入れながら、身近でおきている恋愛や出産や死をとおして、人間の存在の不確かさが浮かび上がってくる。