静かなる抵抗と再考―――F/T11所感

水晶(中国)
 ディケンズの『二都物語』は「それは良き時代でも悪しき時代でもあった」の一文で始まる。この有名な一文は波乱に満ちた時代の総括としてよく用いられてきた。しかし、我々の生きるこの時代はとうに「良い」、「悪い」という白か黒かで単純に分けられるものではなくなっている。「良い」と「悪い」の間には長きにわたる曲折と過程があり、日常生活は留まることなく続く。日は昇り、また落ちる。我々が負った責任を時代や環境に委ねることなく、演劇やあらゆる文芸は生活や人類そのものの思考に戻る必要があり、そこから表現をすべきなのだ。フェスティバル/トーキョー11で鑑賞した作品は、まさに我々が生きる今の時代の静かな思考とその表現のあらわれであった。

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静静的反抗与反思----2011东京艺术节观感

水晶(中国)
  狄更斯的《双城记》里说:"这是最好的时代,这是最坏的时代。"这个金句曾被用来写意地概括很多波澜状况的大时代。然而,我们今天所生活的时代,已经远远不能用"好"或"坏"这样非黑即白的简单定义来界分。在好与坏之间,有着漫长的曲折与过程,日常生活蔓延继续,在日起日落的光阴里,逃离了对时代的指责和功过归咎之后,戏剧或一切文艺形式,终究需要回到对生活本身、人类本身的思考与呈现中来。2011年东京艺术上我所看到的,恰是这样一种对身处之时代的安静思考与呈现。

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