トランスフィールド from アジア
F/T × BIPAM 交流プロジェクト
The City & The City: Divided Senses
パートナー:BIPAM(バンコク国際舞台芸術ミーティング)
バンコク⇄東京。
都市と都市の"五感"をうつしあう
東南アジアにおける舞台芸術のプラットフォームとして年々存在感を増すバンコク国際舞台芸術ミーティング(BIPAM)との交流企画。BIPAM2019、F/T19での双方のディレクターによるプレゼンテーションに続く今回は、各都市3人からなるアーティストのチームが、それぞれが生活する都市についてのリサーチを行い、そのプロセスをオンラインで交換するプロジェクトが進行している。
コロナ禍のもと分断されがちな五感を開き、あらためて街と出会い、見つけたものとは─。互いの感覚、視点をうつしあいつつ、たどりついた最終プレゼンテーションには、“東京/バンコク”のいまが垣間見えるだろう。
<トランスフィールド from アジア>
舞台芸術が持つフィクションの力は、都市にどのように働きかけるのでしょう。フェスティバル/トーキョーでは、2018年より自らを「人と都市から始まる舞台芸術祭」と称し、さまざまなプログラム=場を東京のまちなかに組み込んでいます。
そのひとつが「トランスフィールド from アジア」シリーズ。F/T14以後行われてきた国別の特集「アジアシリーズ」を、国や分野の境界が融解するアジア全体の状況を取り上げるものとしてアップデートした本シリーズでの出会い、協働作業は、アジア発の横断的な文化の可能性をあらためて実感させるものです。F/T20では、その経験をさらに深め、観客の皆さんと共に、これからのアジアの文化を築く原動力となる場を目指していきます。
企画情報
企画名 | トランスフィールド from アジア F/T × BIPAM 交流プロジェクト The City & The City: Divided Senses |
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日程 | ・プレゼンテーション|東京 10/30 (Fri) - 11/1 (Sun) 13:00 - 18:00 全3日間/30分毎に受付/各回定員15名/最終受付17:00 - 17:30 ・F/T remote 会期終了後もご覧頂けます |
会場 | ・東京芸術劇場 シアターウエスト ・F/T remote(オンライン配信) ※2都市の会場のヴァーチャルツアーと交流プロセスのアーカイブ映像をご覧頂けます |
言語 | 日本語 |
プレゼンテーション|東京 作品概要
劇場いっぱいに広がるのは「都市の身体」。都市が大きなひとつの生命体であったなら、消化、吸収、代謝、循環、排泄、生産など身体の機能は、都市のどこに見出だせるだろうか。来場者は、30分間で24時間が経過する都市の身体に入り込み、回遊しながら五感を見つめ、会場の外に広がる東京という都市と、そこにある自身の身体を研ぎ澄ませていく。
アーカイブ映像
プロセスの圧縮
2020年8月〜10月にかけてオンラインで実施されたお互いのリサーチの交換の過程。 3ヶ月を10分に圧縮しています。
Divided Tour Tokyo
東京芸術劇場のシアターウエストで10/30 (Fri) - 11/1 (Sun)に行われた最終プレゼンテーションの様子。東京の参加メンバー3人がバンコクの参加メンバーに向けて、ヴァーチャルツアーを行いました。
配信開始日:11/13(Fri)~
言語:日本語、タイ語(字幕)
Divided Tour Bangkok
バンコクのThe Jam Factoryで11/5 (Thu) - 11/14 (Sat)に行われた最終プレゼンテーションの様子。バンコクの参加メンバー3人が東京の参加メンバーに向けて、ヴァーチャルツアーを行いました。
配信開始日:12/22(Tue)〜
言語:日本語・英語(字幕)、タイ語
参加・予約方法
※展示は終了しました
参加無料・予約優先
リサーチに基づく展示を、会場内を回遊してご鑑賞いただきます。
下記の注意事項をよくお読みの上、お申し込みください。
●ご来場・ご体験の際の注意
お申し込みいただいた受付時間内(30分間)にご入場ください。また、最長鑑賞時間は、お申し込みいただいた受付開始時間から60分となります。お時間までの入退場にご協力をお願いいたします。
例)受付時間13:00~13:30にてお申し込みの場合
入場可能時間|13:00〜13:30
滞在可能時間|14:00まで
車椅子をご利用の方、足腰がご不自由な方は、お申し込みフォームにてご記入ください。
●新型コロナウイルス感染症対策について
・ご入場の際に、検温と手指の消毒にご協力ください。
・会場内で検温にご協力ください。37.5℃以上体温がある方はご入場いただけません。
・過去10日間でご体調がすぐれなかった方は、ご来場をお控えください。
・ご来場の際はマスクを着用の上、会場にて検温や手指の消毒など感染症拡大予防にご協力ください。
・感染症対策についてはこちらもご覧ください。 「新型コロナウィルス感染症対策について」
●予約後のキャンセルについて
予約後の確認メールに記載されている予約情報ページより、前日23:59までにキャンセルをお願いします。
*当日、万が一体調不良等でご来場できなくなった場合は、必ず事務局まで【お電話にて】ご連絡ください。
F/Tチケットセンター:03-5961-5209
●当日の記録撮影について
当日(10/30を予定)は記録・広報用に写真、並びに動画撮影をいたします。撮影素材は報告書や公式HPのほか、広く広報活動に使用させていただきます。 また、報道社による写真や動画撮影の可能性もございます。予めご了解いただけますよう、よろしくお願いいたします。
アーティスト・プロフィール
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パカモン・ヘーマジャン(ニックネーム: マッシュ)
1990年バンコク生まれ。オーストラリアのVictorian College of The Arts大学(コンテンポラリーダンス専攻)を卒業後、London Contemporary Dance Schoolに進学、2014年に修士号を取得。物体、空間、時間との相関のあいだに現れるメディアとしての身体に関心を持つ。アン・エスン、ファン・スヒョン、キャビネットK、ステファニー・レイク、シータ・オストハイマーをはじめタイ国内外の多くのアーティストとのコラボレーションも行っている。『INMOST』(15)と『Love Thyself』(17)は、多くのフェスティバル/プラットフォームで上演されている。
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チャナポン・コムカム(ニックネーム: タイム)
1995年生まれ、バンコク出身。ポーチャン芸術大学で絵画の学士号、シルパコーン大学で視覚芸術の修士号を取得。絵画、写真、サウンドアート、ビデオアート、インスタレーションアート、レディ・メイドのオブジェクトなど多様な手法を用い、17年以後はグループ展、パフォーマンスアートのショーケース、実験的サウンドアートのショーケースなどで作品を発表している。既成の芸術手法と自然による偶発的な要素、ファウンド・オブジェを組み合わせ、隣り合わせにある芸術と日常の関係を表現、現在は、21年5月の初個展に向けて準備中。
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櫻内憧海(さくらうち・しょうみ)
1992年東京生まれ。11年の旗揚げより、劇団「お布団」に所属。 大学卒業以後、都内の小劇場を中心に音響家として活動するかたわら、16 年より、音響・他というクレジットを用い、照明・音楽・舞台監督なども兼任するようになる。 スタッフとしてどう演劇作品へ関わっていくかについて考えるため、17年に無隣館に所属。19年より⻘年団演出部所属。20年から、若手演出家と共に既成戯曲に挑む自主企画を立ち上げ、作品制作も行う。
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曽根千智(そね・ちさと)
1991年生まれ、兵庫県出身。青年団演出部所属。大阪大学卒業後、人材系IT企業にて研究開発職につくかたわら、無隣館(3期)で学ぶ。現在は、演出、劇場制作、ドラマトゥルクとして活動している。出演作品に『カレーと村民』(13)『よみちにひはくれない』(18)、演出作品に『遊行権』(19)『レシタシオン』(19)など。2019年度 セゾン文化財団創造環境イノベーションプログラム採択。
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チャットチャワン・スワンサワッディ
1991年生まれ、バンコクのチャオプラヤ川付近のコミュニティ出身。シルパコーン大学(バンコク)の建築学部を卒業後、建築家として働く。建築物やデザイン (Urban Vernacular Design)に関するコラムを、オンライン雑誌「The Cloud」に寄稿。またLow Fat Art Fest(19)では、公共図書館でのインスタレーションワークショップを開催、バンコク西部の都市空間を開発する「ヤング・トン」と呼ばれるグループのメンバーでもある。現在は、自身の建築事務所「Everyday Architect & Design Studio」を立ち上げ、デザインジャーナルに日々描いたドローイングを通し、バンコクでのデザインのコアとなるアイデアを試作している。
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渡邊織音(わたなべ・しきね)
1986年東京生まれ。構造設計・舞台美術家。福島・NPO法人野馬土理事。京都・北山舎メンバー。17年よりグループ・野原に参画。大学在学中より自力建設を通した震災支援や、海外WSを中心とした活動に関わり続け、設計事務所を経て現在に至る。民家を改修しながら生活し、日常の中で失われていくものや、取り残されている姿・風景をじっくりと見つめる。近年の舞台美術として、ハチス企画『ハッピーな日々』(19)、ヌトミック『それからの街』(20)などがある。
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ピヤワン・サップサムルアム(ニックネーム: ニン)
1986年生まれ、バンコク出身。小さい頃から外国語に憧れて高校から日本語を専攻した。チュラロンコン大学文学部日本語学科卒業。日本近代文学専攻修士課程修了。大学時代から、通訳・翻訳・司会者・コーディネーターとして幅広く活動しながら、アートに関わるプロジェクトをできる限りサポートしたいと強く思っている。バンコクストリートショーという大道芸フェスティバルにおいてプログラムを採択 (2013-2015) 。
本プロジェクトには通訳者・翻訳者(タイ語─日本語)として参加。
パートナー
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BIPAM(バンコク国際舞台芸術ミーティング)
タイ・バンコクで開催されている、舞台芸術の創造にかかわる人々のためのグローバルなプラットフォーム。バンコク劇場ネットワーク(BTN)、タイ国際批評家センター(IATC)、タイ高等教育舞台芸術連盟(PATH)の連携により、2017年から毎年秋に開催。
今回の交流プログラムでは、アーティスティック・ディレクターで、俳優、演出家、プロデューサーとしても活動するササピン・シリワーニットが、バンコク側のキュレーションを担当。
スタッフ
ディレクター/メンター | 長島確(F/T)、ササピン・シリワーニット(BIPAM、ニックネーム:プーペ) |
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参加メンバー | パカモン・ヘーマジャン(ニックネーム: マッシュ)、チャナポン・コムカム(ニックネーム: タイム)、櫻内憧海、曽根千智、チャットチャワン・スワンサワッディ、渡邊織音、ピヤワン・サップサムルアム(ニックネーム: ニン) |
企画 | シリー・リュウパイブーン(ニックネーム:ワン) |
コーディネーター/広報 | ワリッサラー・ボーカード(ニックネーム:ジャー) |
コーディネーター | 宮武亜季、宮内芽依 |
宣伝美術 | 齋藤拓実(Allright Graphics) |
プレゼンテーション|東京
技術監督 | 寅川英司 |
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技術監督アシスタント | 横川奈保子 |
舞台監督 | 湯山千景 |
演出部 | 和田悠 |
照明コーディネート | 佐々木真喜子(株式会社ファクター) |
音響コーディネート | 相川 晶 (有限会社 サウンドウィーズ) |
映像 | 小西楓、須藤崇規、冨田了平 |
記録写真・記録映像 | 冨田了平 |
記録集『アジアシリーズからトランスフィールドへ 2014―2020』を公開しました!
フェスティバル/トーキョーで2014年に立ち上げられた「アジアシリーズ」から、その後枠組みを拡大した「トランスフィールド from アジア」。
2014年から2020年まで、7年間の全プログラムを収めたドキュメントを公開しました。
下記リンクより、ぜひご覧ください!