東南アジアで活躍するゲストを多方面から迎え、国や分野の枠組みが混ざり合っていく〈トランスフィールド〉な現状について、 参加者と共にシェアする場を設けます。
<トランスフィールド from アジア>
舞台芸術が持つフィクションの力は、都市にどのように働きかけるのでしょう。2018年からのフェスティバル/トーキョーは、自らを「人と都市から始まる舞台芸術祭」と称し、さまざまなプログラム=場を東京のまちなかに組み込んでいます。
そのひとつが新シリーズ「トランスフィールド from アジア」。F/T14以後行われてきた国別の特集「アジアシリーズ」を、国や分野の境界が融解するアジア全体の状況を取り上げるものとしてアップデートしたF/T18「トランスフィールド」での出会い、協働作業は、アジア発の横断的な文化の可能性をあらためて実感させるものでした。この新シリーズでは、その経験をさらに深め、観客の皆さんとも共に、これからのアジアの文化を築く原動力となる場を目指していきます。
アジアのアートシーンで言説を取り扱う批評家、編集者、ジャーナリストのためのプラッ トフォーム形成を目 的とした国際ミーティング「アジアン・アーツ・メディア・ラウンドテーブル」。
その設立メンバーであるナビラ・ サイードと椙山由香、第一回の開催に参加した小崎哲哉をゲストとして迎え、アジア全体における批評 の未来を考えます。
公演名 | 批評から見る〈トランスフィールド〉 |
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日程 |
11/2(Sat)18:00〜20:00(予定) |
会場 | 東京芸術劇場 シンフォニースペース |
上演言語 | 日本語、英語逐次通訳つき(予定) |
参加費 | 500円(予約優先) 9月1日より受付開始 |
アジアのアートシーンで言説を取り扱う批評家、編集者、ジャーナリストのためのプラッ トフォーム形成を目的とした国際ミーティング。東南アジアのアート、カルチャー情報を 伝えるウェブサイトArts Equator (www.ArtsEquator.com)の呼びかけで、 2019年5月にシン ガポールにて初開催された。
1955年、東京生まれ。ウェブマガジン『REALKYOTO』発行人兼編集長。京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員。同大学舞台芸術研究センター主任研究員。2002年、20世紀に人類が犯した愚行を集めた写真集『百年の愚行』を企画編集し、03年には和英バイリンガルの現代アート雑誌『ART iT』を創刊。13年にはあいちトリエンナーレ2013のパフォーミングアーツ統括プロデューサーを担当し、14年に『続・百年の愚行』を執筆・編集した。18年3月に『現代アートとは何か』を河出書房新社より刊行。
シンガポール出身。劇作家、詩人、ArtsEquator編集者。The Straits Timesの芸術特派員と評論家を勤め、シンガポールの芸術文化部門でコミュニケーションの専門家として6年間活動。Esplanade.comとイギリスのWebサイトExeunt Magazineにもレビューや記事を提供。自身の演劇作品は、Teater EkamatraやThe Necessary stage、Bhumi Collectiveによって、シンガポールとロンドンで発表された。シアターコレクティブ、Lazy Nativeの共同創設者であり、シンガポールのマレー劇作家コレクティブ、Main Tulis Groupの創設者。自身の詩をMath Paper PressとEthos Booksから出版。ロンドン大学ゴールドスミス校で、パフォーマンス・ライティングの修士号を取得。
身体と空間に着目しながら舞台芸術の理論と実践に携わる。ロンドン大学クィーンメアリー校パフォーマンス学修士課程修了。帰国後、Festival/Tokyoで、プログラムリサーチと海外演目を担当。2017年、Slow Labelでヨコハマ・パラトリエンナーレ2017のプロジェクトマネージャーを務めた。2018年、東南アジアと日本のインディペンデント・クリエーターによるコレクティブ、Karakoaを設立し、現在、理事を務める。ほか、演劇批評家の鴻英良氏の実験的な講義シリーズ「猿の演劇論」を主催する。
ブルネイのアートの発展を目指して、首都バンダル・スリ・ブガワンで「カレイドスコープ・スタジオ」を立ち上 げ、現代アートのプラットフォームとして、あらゆるジャンルのアーティストをサポートするリサ・アフマド。
これまでほとんど紹介されることがなかった、ブルネイにおける現在進行形のアートシーンの様子を知ることを 第一歩とし、これからの協働の手がかりを探ります。
公演名 | ブルネイのアートシーン |
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日程 |
11/3 (Sun) 18:00 ~ 20:00(予定) |
会場 | GLOCAL CAFE Ikebukuro |
上演言語 | 日本語、英語逐次通訳つき(予定) |
参加費 | 1,000円(予約優先、ワンドリンク付き) 9月1日より受付開始 |
ロンドン・チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ卒業。ブルネイのアートの発展を目指して、カレイドスコープ・スタジオを立ち上げ、エージェント、現代アートのプラットフォームとして、あらゆるジャンルのアーティストをサポート。近年は展覧会や音楽イベントなども開催している。
東南アジアにおける舞台芸術のプラットフォームとして、年を追うごとに存在感を増す「バンコク国際芸術ミー ティング(BIPAM)」のアーティスティック・ディレクター、ササピン・シリワーニット。
10月16日から開幕する BIPAM2019では、フェスティバル/トーキョーディレクター長島確がトークを行うという、BIPAMとF/Tの”ディレ クター出張”企画。お互いの現場に参加したことで見えてきた、これからの協働の可能性とその課題について 語ります。
公演名 | 東南アジアから見る〈トランスフィールド〉の未来 |
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日程 |
11/9 (Sat) 18:00 〜 20:00(予定) |
会場 | GLOCAL CAFE Ikebukuro |
上演言語 | 日本語、英語逐次通訳つき(予定) |
参加費 | 1,000円(予約優先、ワンドリンク付き) 9月1日より受付開始 |
バンコク国際芸術ミーティング(BIPAM)アーティスティック・ディレクター。俳優、演出家、プロデューサー。チュラロンコーン大学在学中に演劇活動を始める。B-Floor Theatreのメンバーとして国内外で活動。2013年からは演出家として自身の作品を発表する。最近作はIATC2017最優秀女優賞を受賞した『OH! ODE』(17)。多くの国際プロジェクトに携わり、BIPAM 2018のボード議長も務めている。