会場 | 豊島区庁舎10階 豊島の森 |
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日程 | 11/10(木) 11:00/15:00 11/11(金) 11:00/15:00 11/12(土) 11:00/15:00 11/13(日) 11:00/15:00 受付開始は開演の1時間前、開場は30分前 ※野外上演。雨天決行、荒天中止 |
上演時間 | 50分 (予定) |
言語 | 日本語上演 |
一般前売 | 自由席 ¥1,500 (当日+500円) |
先行割引 | ¥1,100 |
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5演目セット | ¥1,200 |
3演目セット | ¥1,300 |
学生 ※当日券共通。当日受付で要学生証提 | ¥1,000 |
高校生以下 ※当日券共通。当日受付で要学生証または年齢確認可能な証明書の提示 | ¥1,000 |
都市の色合いを変える、ダンス×音楽×庭園
F/T14『動物紳士』で、ストイックな探究心と緻密な動き、あふれる遊び心を印象づけたダンサーの森川弘和。関西を拠点に活躍する若手ダンサー、村上渉と音楽家の吉田省念とのコラボレーションとなる本作は、豊島区庁舎の屋上庭園「豊島の森」の複数の場所を使って展開する。二人のダンサーの身体、そこにあるオブジェや動植物、そして吉田の奏でる音楽が一体となって、都市の一画にあらたな風景を立ち上げる。
ムービー&フォト
稽古日誌
11月1日
先日、豊島区広報番組「としま情報スクエア」の生放送にいってまいりましたー。 「まちなかパフォーマンスシリーズ」の宣伝と「うたの木」のアピールしてきましたよ。あわあわしながらたくさんしゃべりすぎて、まさかの強制終了。突然のエンディング。 生放送っぽくてよかったですよ!と言ってくれるすてきなディレクターさんでした。アナウンサーさんもスタッフさんも朗らかな方々で、とても楽しい時間でした。感謝! その日お話したことから少し引用します。 写真は、アナウンサーの大塚えりかさん、F/T事務局の河合千佳さん、そしてぼく。(豊島区広報「としまPLUS」の表紙にもご注目!) 『うたの木とはどんな作品なのでしょうか?』 豊島区庁舎に10階にある「豊島の森」という庭園で行う屋外でのパフォーマンスです。 大阪のダンサーさん村上渉くんと、京都の音楽家吉田省念さんと、ぼくと、3人が出演します。 3羽の鳥がある日ある木にやってきて、楽しく遊んでるなーと見ているとふといなくなるような、うたかたのような作品にしたいです。 ライブの演奏と一緒に2人のダンサーがあれこれやるわけですけど、「豊島の森」といういつもある風景にちょっとおじゃまして、特別な4日間をお届けできればと思います。 『共演のお二人はどんな方ですか?』 吉田省念さんはギターとチェロのスペシャリストです。今は京都で活動されていて、かつてはくるりのメンバーさんでもあったそうです。ギターとチェロ以外にも、たぶんなんでも演奏できるひとなんだと思います。「うたの木」でもいろいろな楽器を楽しんでもらえますよ。音楽をとにかく愛してらっしゃるようで、いつも楽器と一緒です。 村上渉くんは、ぼくは勝手に「関西の秘蔵っ子ダンサー」と名付けているのですが、不思議で面白いひとです。あえて謎のままにしておきます。ストリートダンスの出身だそうですが、今は禅とか瞑想に興味があるそうです。 お二人ともすごく丁寧にそして真摯に、自分の音楽、体に向合っているんだなと思います。・・・わるく言えば扱いづらいス。さあやろう!ってなってもひとりは演奏してるしひとりは瞑想してるし。やる気がでるまで動かない。でもそのこだわりの強さがうれしいです。簡単にはやってくれない、そんな人たちと肚を割って関われたときに、ほんとにすてきなことが起こるんじゃないかと思って、すごく楽しみにしています。 『コラボすることでどんな化学変化を起こすと感じていますか?』 正に化学反応だと思うのです。 全くのノープランから創作を始めました。頼りになるのは「こんなことをやりたい!」ということと「それおもしろいやん」ということだけ。 誰かが持ち出したアイデアや興味に、3人の力を注いだ時にどんなことが起こるかという、実験をしてきました。 この夏から京都で練習してきたパッケージを、これから「豊島の森」で稽古するわけですが、その場に即してまた変化すると思います。 3人でやっているからこそ、誰もが予測し得ない「こんなものができてしまった!」というところに到達できればいいなと思います。
10月22日
夏から京都で練習をしてきました「うたの木」。11月に現地「豊島の森」で最終調整、そして本番です。 稽古中たびたび「やってみないとわかんないよね~」となっていた部分が、実際その場で試したときにどう変わっていくのか、楽しみです。 ぼくは、きっちり創りあげた上でその余白を当日のお楽しみとして遊ぶが好きなのですが、今回の座組ではその余白がもう少し多くなるのかもしれません。その日の空気を感じて、お互いの調子を感じて、その瞬間にしか起こりえないものを見つける。呼応しながら紡いでいく。そんなライブ感を楽しんでもらえたらなぁって思います。スリリングで自由です。 渉くんが「知識とか経験で踊るんじゃないんです。体に’自由に動いていいんですよ’と語りかけて、体が動き出すのをただ待つんです。」と言っていたことがじわじわきています。よく分かんないですよね。でもすごく気になります。渉くんも、省念さんも、摩訶不思議です。なんとなしの勘でお二人をお誘いしましたが、底知れぬ変人でした。わからないです。 「わからない」ってすてきだなと思います。わからないからこそ知りたくなる。 「豊島の森」はこういう場所ですよ。ここでやります。 PVもつくりました。ぜひご覧ください。
10月18日
早いもので10月に入り本番ももう直ぐです。 稽古を始めた頃はまだ暑くて、外で演奏していると 蚊にくわれていました。 より本番の豊島の森をイメージしようと、外で稽古をしました。
10月14日
うたの木の稽古がほぼ終わりました。 今回、コンクリートジャングル池袋でパフォーマンスをするとゆう事で。コンクリートよりジャングル派な僕たちは、あらゆる森に訪れ、そこでクリエイションしてきました。 富士の樹海、ブラジルのアマゾン、ノルウェイの森。かなり過酷でした。そして、インドの森で修行している時に、僕たち3人は悟りの境地に達する事が出来ました。そう、仏陀になったのです。そこで、僕たちはコンクリートを草原にし、街灯を菩提樹に変えるすべを身につけました。 先日、場所を下見して、手はじめに豊島区庁舎の屋上を森にしました。 まぁ、全部、嘘ですけどね。
9月17日
久しぶりの稽古日誌です。なぜ久しぶりかというと、そう、余裕がないのです。 ゼロから何かを創るというのは、驚きと発見だらけで楽しいことです。一方で自分の何もかもがあぶり出されるようで辛いこともたくさんあります。 ぼくは稽古に行きたくなくなることもあります。つい最近もそんなことがありました。親しい友達が言ってくれたこと。「今日起こることは今日しかできないかけがえのないことなんだから、そう思って失敗してもいいから行っておいで!」 たくさんの考えや思いやアイデアが渦まいて、それを自分で整理しようとがんばっちゃいます。でも思うのです、ぼくらはチームでやっている、と。未完成のアイデアや思いつき、調子のわるいときはその姿、楽してやれることも、つんつんしてできることも。そのどれもが相手に作用する。わるく作用することもあるけど、ひょんなことからいい方向に向かうこともある。 大事なのはチームでやっているという意識。相手に対する発信です。そしてもらったものにリアクションするということ。ひらいてゆくぜ。 いつの間にか蝉の声はなくなりトンボが群れています。 稽古場は真剣に遊ぶ場です。
8月31日
京都は吉祥院というところの、まさに隠れ家なスタジオで練習しています。 小さな机を使ってみようかと思いまして。モノを使うときはトコトンまで仲良くなっておいた方がいいので、くるくる回したり担いでみたりして遊んでいるところです。 ちなみに机は父作でございますー。
8月28日
こんにちは、森川弘和です。
一昨年のF/T14「動物紳士」に続き2度目の出場です。今回は、京都を拠点に活動中の音楽家/吉田省念さん、関西の秘蔵っ子ダンサー/村上渉(わたる)くんとの3人による共作です。先週より京都に滞在してクリエーションをおこなっています。
この稽古日誌では、練習風景やその過程を発信すると共に、3人それぞれの思いや感じたことをざっくばらんにお伝えできればと思っています。
みなさまどうぞたまに見てみてください。
ひたむきに取り組む。信じたことをひとつひとつ積み重ねる。偶然を待つ。
今は、家つくりに例えるならば煙突に使うレンガを焼いているところ、丁寧に。おうちの設計図は書かないままなので、どんなおうちになるかはわかりません。
とってもすてきな煙突があることはわかりました。せーだいに楽しみます。
コメント
「もりやまさんよりもりかわさんへ」
常に心は繊細で無邪気な少年そのまま、ひょろりと伸びた四肢を楽しそうに動かしてにこにこと踊る。 伝統と文化の街、京都の裏手の森に放たれたテナガザルです(厳密に言えば滋賀県出身だけれども)。 日本においてダンスの世界は、窮屈と言わざるを得ない状況にあり、それが身体性、精神性につながることがままある。 彼の奔放な身体と、とびきりの笑顔はこの世界における重要なチャームです(それがこの世界に対する反発から生まれたものであったとしても)。 「笑顔」を学んだテナガザルが豊島の森で踊る。 なんとも危うい、示唆に富んだ企画ではありませんか。
アーティスト
森川弘和
ダンサー
22歳で渡仏しマイムとサーカスを学ぶ。帰国後、京都を拠点に活動するMonochrome Circusのダンサーとして5年間活躍。2007年よりフリーランスとなる。自身の作品を発表するほか、さまざまなプロジェクトに参加。F/T14では美術家・杉山至との共作『動物紳士』を上演。瞬発力と抜群のボディバランスを生かした動き、ストイックな挑戦心とユーモアを併せ持ったパフォーマンスは高い評価を得ている。
村上 渉
パフォーマー・振付家
1987年生まれ、大阪府出身。専門学校にてストリートダンス全般を学ぶ。卒業後、コンテンポラリーダンス、舞踏、瞑想、禅など様々な分野に触れ、大阪を拠点にクラブや路上パフォーマンス、舞台作品などに参加。近年は国内外問わずダンサーミュージシャンとともに即興パフォーマンスを敢行。自由かつ繊細に、ただそこに在ることに重きを置き、静かに身体の声を聞き、気の赴くままに、大きな流れに身を委ね、今を生きる方法の一つとして踊っている。
吉田省念
音楽家
京都を拠点に活動。2011年~2013年くるりに在籍し、ギターとチェロを担当し「坩堝の電圧」をリリース。2014年から京都にてマンスリーライブ「黄金の館」 を主催し、様々なミュージシャンと共演。2015年には舞台『死刑執行中脱獄進行中』(原作:荒木飛呂彦)の音楽を担当。音楽を基点に様々なジャンルとコラボレーションする活動は、大きく注目されている。
キャスト/スタッフ
振付・出演 | 森川弘和、村上 渉 |
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音楽・出演 | 吉田省念 |
音響 | 尾之内和之 |
宣伝美術 | 植田 正 |
記録写真 | 松本和幸 |
記録映像 | 冨田了平 |
制作 | 松宮俊文(フェスティバル/トーキョー) |
制作アシスタント | 岩田 浩 |
インターン | 島田茉依、松村珠美、吉原啓介 |
フロント運営 | 岡崎由実子 |
主催 | フェスティバル/トーキョー |
森川弘和による ツアー型 身体ワークショップ 「うたの木のPVに出演しよう!」
まちなかパフォーマンスシリーズ『うたの木』に出演するダンサーの森川弘和による、身体の動きにまつわるツアー型ワークショップを開催します。 このワークショップでは豊島区庁舎10階の豊島の森で行なわれる野外ダンス作品『うたの木』の創作プロセスの紹介を室内で行なった後、屋外に繰り出して森川弘和と参加者が一緒に散歩しながら、吉田省念が作った新曲に合わせてさまざまな動きを実践します。撮影した映像は完成後、F/TのYoutubeチャンネルに登録されます。
日程 | 10月23日(日)13:00〜16:00 |
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集合場所 | 東京芸術劇場 アトリエイーストほか |
講師 | 森川弘和 |
楽曲協力 | 吉田省念 |
参加費 | 無料 |
定員 | 10名(応募者多数の場合は抽選) |