フェスティバル/トーキョー16
ドーレ・ホイヤーに捧ぐ 『人間の激情』『アフェクテ』『エフェクテ』
構成・振付: スザンネ・リンケ
 
ピナ・バウシュと並び称されるドイツ舞踊家スザンネ・リンケ。
待望されていた16年ぶりの来日公演。
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ダンスの歴史を未来に手渡す。生けるダンスアーカイブの尽きせぬ創造

 ドイツ表現主義舞踊の流れを汲み、ピナ・バウシュらと共に、現代ドイツの舞踊表現を牽引してきたスザンネ・リンケが16年ぶりに来日。自らをダンスの道に導いたドーレ・ホイヤーに捧げる3作品を上演する。
 1987年に初演された『人間の激情』は、現代ダンスの金字塔とも称されるホイヤーの同名作品(1962)を写真や映像などから再現した作品。さらに、ホイヤーも参照したスピノザの『感情論』を踏まえつつ創造されたのが、『アフェクテ』(1988)、『エフェクテ』(1991)だ。徹底した身体の強度を感じさせるソロ『人間の激情』と、カップルの間に流れる感情を扱うデュエット『アフェクテ』、そして、同じくデュエットでありながら、感情を排した「効果」を題材にした『エフェクテ』。異なる味わいを持つ3作品を、リンケは今回初めて、若い世代のダンサーに継承し、自作の再構築を試みる。ホイヤー、リンケの身体を通過したダンスの歴史が未来へと拓かれる、その貴重なプロセスを目撃せよ。




アーティスト

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スザンネ・リンケ

振付家、ダンサー

1944年生まれ。ドイツ表現主義舞踊創始者の一人、マリー・ヴィグマンに師事。その後エッセンのフォルクヴァング・スクールにて学び、ピナ・バウシュが芸術監督をつとめていたフォルクヴァング・ダンス・スタジオのダンサーとなる。80年代半ばから、国際的なソロダンサー、振付家としてのキャリアを積む。ブレーメン劇場やコレオグラフィック・センター・エッセンの芸術監督をつとめ、01年より、再び振付家、ダンサーとして独立。2015-16年シーズンよりトリアー市立劇場ダンス部門の芸術監督に就任。