ホーム / F/T11 / F/Tとは
開催にあたって

開催にあたって

今回、日本を襲った未曽有の大惨事・東日本大震災で亡くなられた多くの方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして発生後4ヶ月が経つ今も不安な日々を過ごしている被災地の皆様、ご家族の方々に対し、謹んでお見舞い申し上げ、かつ復旧に向けてご尽力されている方々へ深い敬意を表すとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

「フェスティバル/トーキョー」も今年度で第四回を迎えることになりました。東京からの文化発信を目指す東京都および東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、芸術文化によるまちづくりを推進する豊島区および公益財団法人としま未来文化財団、そして特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパンが主催団体となり、今年9月16日より11月13日までの46日間にわたり開催いたします。平成21(2009)年3月の第一回(F/T09春)、同年10月 - 12月の第二回(F/T09 秋)、平成22(2010)年11月の第三回(F/T10)では、世界の最先端が集う先鋭的なラインナップで注目を集め、東京、そして日本を代表する国際芸術祭として国内外での評価を得、定着して来ました。これもみなさまのご支援のあらわれであり、この場を借りて御礼申し上げます。本年の第四回では、これまでの創成期で培った実績・経験をもとに、アジア地域を牽引するフェスティバルを目指し、さらなる努力を重ねて参ります。
過去3回のフェスティバルでは、常に、舞台芸術という「いま、ここ」のメディアが今日の社会で持ちうる力、その可能性を問い直すという基本姿勢のもと、それに応じる作品を数多く上演して来ました。今回は、メイン会場である東京芸術劇場の改修工事に伴い、既存の劇場以外の場所を活用したプロジェクトを多数展開します。演劇と都市、演劇と社会の関係をもう一度問い直しながら、わたしたちが世界に誇る国際都市トーキョーのポテンシャルを存分に活用し、再発見してまいります。
また、アジアにおける舞台芸術の創造と対話のプラットフォームとなるべく、アジアに特化したプログラムや広報活動を拡充していきます。「公募プログラム」の対象地域をアジアに拡大、さらに、アジア全域から集まる若手アーティストの作品に対して、「F/Tアワード」を授与するという新しい試みにも着手し、アジアから新しい価値の創造を仕掛けていく予定です。

私たちはこのフェスティバルの開催を通じて、震災復興の糧となるあらたな想像力を生み出し、国際都市トーキョーから再び世界へと、東京ならではの創造性を発信してまいります。どうぞご期待ください。

フェスティバル/トーキョー 主催者一同

東京文化発信プロジェクト

東京文化発信プロジェクトは、世界の主要都市と競い合える芸術文化の創造発信と、芸術文化を通じた子供たちの育成、多様な地域の文化拠点の形成を目的として、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が芸術文化団体、アートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。
演劇、音楽、伝統、美術など様々な分野のイベントやフェスティバル、まちなかで市民とアーティストが協働するアートプログラム、まちとアートをつなぐ人材の育成事業、子供向けの体験型プログラムなどの事業を展開しています。文化基盤の厚さ、先進巨大都市としての活力や多様性を最大限に活かし、東京の魅力を創造発信することで、世界における東京の文化面でのプレゼンスを確立するとともに、アジアをはじめ世界の様々な都市との国際文化交流拠点となることを目指しています。

東京文化発信プロジェクト