フェスティバル/トーキョー09秋、池袋西口公園にオープンした「個室ビデオ店」で話題をさらった、高山明(Port B)の『個室都市 東京』が、ヨーロッパ屈指の舞台芸術祭「ウィーン芸術週間」に招聘されます!オペラ座に程近いウィーン中心地のカールスプラッツ広場に、日本文化の象徴ともいえる狭い個室ブースが連なるネットカフェを模したインスタレーションが、『個室都市ウィーン』として出現。2週間ものあいだ、24時間に渡ってオープンするという、前代未聞のプロジェクトに挑戦します。
そのコンセプトは『個室都市 東京』バージョンから引き継がれつつも、ヨーロッパの歴史の重みを感じさせるきらびやかな都市ウィーンで、この作品をインストールするにあたって、さまざまなバージョンアップが試みられます。
『個室都市 ウィーン』
高山明 / PortB
Compartment City - Vienna 個室都市 ウィーン
ビデオインスタレーション / ウィーンバージョン世界初演
オープニング: 5月21日22時〜
個室ビデオ店: 5月22日〜6月4日 24時間オープン
デートツアー: 毎日16時〜22時オープン
ウィーン芸術週間の『個室都市 ウィーン』英語サイトは こちら
『個室都市』の作品体験としては、3つのパートがあります。
顔写真とともにパッケージされたインタビューDVDを選び、個室ブースで鑑賞できる「個室ビデオ店」、そこから避難経路図のようなマップを持ち歩き、避難訓練を模した「ツアー」に出発し、そして最後は謎めいた「出会いカフェ」で締めくくられます。
『個室都市 ウィーン』では、個室ビデオ店周辺で、会期が始まる前の1週間と、会期中にカールスプラッツを行き交うウィーンの人たちのインタビュー映像の撮影が行われ、新たに250枚のDVDが撮影される予定です。また、個室ビデオ店の中では、DVDがパッケージングされていく様子を来場者が見ることが出来る「DVD制作室」が新たに登場。一方、その概観には、日本文化独自の進化を遂げたチープな電飾看板や、コンビニを思わせる自動販売機も設置される予定です。
重厚な建築物が立ち並ぶウィーンの街の中で、異質な光を放つであろう『個室都市 ウィーン』は、どんな展開を見せるのでしょうか?
『個室都市 ウィーン』の様子は、ブログでのフォトレポートや、ユーストリームでのトークイベント中継などにより、F/Tサイトでも更なる発信していく予定です。ご期待ください!