フェスティバル/トーキョー 開催趣旨

この度、東京都、豊島区、東京文化発信プロジェクト室(財団法人東京都歴史文化財団)、財団法人としま未来文化財団、NPO法人アートネットワーク・ジャパンは、第一回「フェスティバル/トーキョー09春」(09年2-3月開催)に引き続き、第二回目となる「フェスティバル/トーキョー09秋」を開催する運びとなりました。フェスティバル/トーキョーは、今日の世界のリアリティとその表現の可能性を問い、舞台芸術ならではの「いま、ここ」の体験を育む場として誕生した、東京発の国際的な舞台芸術の祭典です。

第一回目のフェスティバルでは、新作・世界初演を含む全19演目および関連プログラムにおいて、6万人を超える観客がフェスティバルという場を体験・共有し、名実共に日本を代表する国際舞台芸術祭として順調なスタートを切りました。
続く第二回目は、開催時期を春から秋に移行し、2010年以降は秋の開催を予定しています。09秋の開催では、全20演目、約110公演がフェスティバルを彩り、うち新作・世界初演が5演目、フェスティバルの製作・共同製作作品は7演目に上ります。世界の最先端のクリエーションを時差なく日本で紹介するとともに、国内で注目を集めるアーティストの作品を製作し、世界に向けて発信することを目指します。また、開催地は引き続き豊島・池袋エリアの3会場(東京芸術劇場、あうるすぽっと、にしすがも創造舎)に加え、池袋東口の民間劇場シアターグリーンまで拡大し、地域に根ざしたフェスティバルとしてさらなる認知と協働に努めてまいります。

プログラム面では、春と秋を対となるプログラムと位置づけ、春と秋で共通のアーティストを積極的にラインナップし、フェスティバルのカラーを強く打ち出していきます。一方、第一回で話題をさらった「おやじカフェ」など、市民が主体的に参加できるプログラムや ワークショップ、レクチャーなどのアウトリーチ企画をさらに拡充し、舞台芸術のリアルな魅力を伝える仕組をさらに充実させてまいります。

私たちはこのフェスティバルの開催を通じて、同時代のアーティスト、そしてそこに参加するすべての市民とともに、次の時代を切り拓く新しい価値の創造に着手し、国際都市トーキョーから世界に向けた創造と発信を推進していきます。

フェスティバル/トーキョー 主催者一同

東京文化発信プロジェクト

東京文化発信プロジェクトは、東京ならではの芸術文化の創造・発信と、芸術文化を通じた子供たちの育成を目的として、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体、アートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。
演劇、音楽、伝統芸能、美術など様々な分野のイベント、まちなかで市民とアーティストが協働するアートプログラム、子供向けの体験型プログラムなどの事業を展開しています。東京文化発信プロジェクトに参加し、東京の文化を体験・創造してみませんか。

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