ブルーノ・ベルトラオ
振付家、ダンサー
1979年ブラジルニテロイ生まれ。93年よりイスラエル人講師によるストリートダンスのレッスンを受けはじめ、ブラジルでは当時あまりメジャーではなかったこのダンススタイルに没頭することになる。
96年、ロドリゴ・ベルナルディ(Rodrigo Bernardi)と共にダンスカンパニー「グルーポ・ヂ・フーア(Grupo de Rua)」を設立。当初の2年間はストリートダンスのコンペティションやイベント、テレビ番組等への出演をメインに活動していたが、01年、コンテンポラリーダンスシーンにおける初めての作品となるデュエット作品『From Popping to Pop or vice-versa』をリオ・デ・ジャネイロのフェスティバルにて上演。この作品はパターン化された構成方法と技巧を追い求めるストリートダンスからより自由に作品を創作するためのファースト・ステップとなり、また、彼の振付家としてのターニングポイントとなった。この作品以降、ブルーノはヒップホップのテクニックを用いながら柔軟で創意に富む作品を創作する方法を探究し続けることになる。
02年、ランコントル・コレオグラフィック・アンテルナショナル・ドゥ・セーヌ・サンドニで紹介されたことをきっかけに、カンパニーは国際的なキャリアを築き始める。03年にはフランス人振付家ジェローム・ベル(Jérôme Bel)に招かれ、ベルギーの国際的ダンスフェスティバル、クラップストゥック・フェスティバル(Klapstuk Festival)で作品を上演。また、同年ユトレヒト(オランダ)、アジャクシオ(フランス)、ベルリン、ハノーバー(ドイツ)、横浜などでも作品を上演する。
現在は振付家としての創作活動の傍ら、社会活動にも積極的に参加し、ストリートダンスの普及と啓蒙活動も様々な領域で行っている。