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カンパニー・プロフィール

Port B(ポルト・ビー)

02年東京にて結成。高山明がドイツで培った演出メソッドを叩き台に、演劇以外の活動に携わるアーティストや職人と共に演劇的実験を繰り返す。
活動は多岐にわたる。「演劇(的)テクスト」に取り組んだ舞台には、ブレヒトの第一詩集『家庭用説教集』を素材とした『シアターΧ・ブレヒト演劇祭における10月1日/2日の約1時間20分』(03年)、H.ミュラー『ホラティ人』(05年)、E.シュレーフ『ニーチェ』(06年)、E.イェリネク『雲。家。』(07年)がある。
他方、高島平をフィールドワークし団地で暮らす人達を舞台に招き入れた『Museum: Zero Hour 〜J.L.ボルヘスと都市の記憶〜』(04年)や、隅田川をフィールドワークした成果と謡曲『隅田川』をクロスさせた『Re:Re:Re:place 〜隅田川と古隅田川の行方(不明)〜』(05年)はドキュメンタリー性の強い舞台である。
近年は更に、実際の都市をインスタレーション化する“ツアー・パフォーマンス”を企画。「おばあちゃんの原宿」巣鴨地蔵通りを舞台にした『一方通行路』(06年)、東京観光の代名詞はとバスを使った『東京/オリンピック』(07年)、池袋サンシャイン60の周囲を5人一組の参加者が巡った『サンシャイン62』(08年)、山口情報芸術センターでのプロジェクト『山口市営.P.』(08年)は、各種メディアに取り上げられ反響を呼んだ。
また、“演劇的インスタレーション”と称される作品の系譜に、旧豊島区立中央図書館における『荒地』(08年)、旧ソウル駅駅舎を使った『東西南北』(08年)、茨城県取手市井野団地での『団地大図鑑』(08年)等があり、これらは現代美術の領域においても注目を集めた。
いずれの活動においても「演劇とは何か」という問いが根底にあり、「きたるべきもの」としての現代演劇を追求している。

高山明 および PortB 作品上演歴

03年10月         『シアターΧブレヒト的ブレヒト演劇祭における10月1日/2日の約1時間20分』(シアターΧ)
04年5月            ベルリン演劇祭・若手演劇人の為の国際フォーラム参加
04年9月           『Museum: Zero Hour ~J.L.ボルヘスと都市の記憶~』構成・演出(シアターΧ)
04年12月            インスタレーション『inter-view』(ギャラリー・アップリンク)
05年3月            H.ミュラー作『ホラティ人』(シアターΧ)
05年5月            ベルリン「Intransit演劇祭」より招聘、パフォーマンス作品の構成・演出(世界文化の家)
05年12月           『Re:Re:Re: place ~隅田川と古隅田川の行方(不明)~』(アサヒ・アートスクア)
06年3月              E.シュレーフ作『ニーチェ』演出(BankArt NYKホール)
06年11月            ツアー・パフォーマンス『一方通行路 ~サルタヒコへの旅~』(巣鴨地蔵通商店街)
07年3月            E.イェリネク作『雲。家。』(にしすがも創造舎特設会場 / 東京国際芸術祭)
07年11月            はとバス・ツアー・パフォーマンス『東京/オリンピック』構成・演出(東京全域)
08年3月           『東京/オリンピック』再演(東京国際芸術祭)
08年3月            ツアー・パフォーマンス『サンシャイン62』(池袋周辺地域)
08年6月            演劇的インスタレーション『荒地』(旧豊島区立中央図書館)
08年10月            インスタレーション『東西南北』(旧ソウル駅 / 現代美術展「プラットフォーム」)
08年10月            インスタレーション『団地大図鑑』(取手井野団地 / 取手アートプロジェクト)
08年12月      ツアー・パフォーマンス『山口市営P』(山口情報芸術センター)
08年12月   フォーラム型演劇公演『ディクテ・フォーラム』(横浜市内各所)
09年3月    E.イェリネク作『雲。家。』『サンシャイン63』(フェスティバル/トーキョー09春)
09年11月      『個室都市 東京』(フェスティバル/トーキョー09秋)
10年3月         『赤い靴クロニクル』(横浜・黄金町)
10年10月~11月  『完全避難マニュアル 東京版』(フェスティバル/トーキョー10)
11年5月~6月    『個室都市 ウィーン』(ウィーン芸術週間)
11年10月~11月  『Referendum - 国民投票プロジェクト』(フェスティバル/トーキョー11)
12年11月    『光のないⅡ』(フェスティバル/トーキョー12)
13年5月~6月    『Referendum - 国民投票プロジェクト』、『光のないⅡ』(ウィーン芸術週間)

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