8月3日の夜から記者会見の模様を配信中!
⇒こちら
動画の音声が少々「聞き取りづらい」というお声も頂いておりますので、
VTRを補填するテキスト版を、随時ブログに掲載していく予定です。
その1はロジェ・ベルナット(記者会見動画4で登場!)。
Q
なぜこういう形式の作品をつくるに至ったのか、
そして今回の作品のタイトル「パブリック・ドメイン」について触れながら、
お話しいただきたいと思います。
RB
この作品を作る前に確信していたことがあります。
演劇は集団の場所である、ということです。
いろんな種類の芸術において、いいものはいくつもありますが、
演劇においては、ある種のグループや集団が存在すると思っています。
『パブリック・ドメイン』に関しては、突然ステージ上から消えてみたり、
またあるとき突然次の集団が現れたりということが起こっています。
『パブリック・ドメイン』は、都市の中で、
観客自身が自分の関係性というものを表現していく形になっています。
ですので先ほどの質問にお答えすると、
このタイトルを付けたのは、すごく個人的なことに答えているというのではなく、
あくまで公共性、ある種の集団としての答えを出しているからだと言えます。
ここでちょっとしたお話をさせていただきますと、
バルセロナでこの演劇をした際に、多くの私の友達が、
「プライベートが見えてしまい恥ずかしいから、行きたくない・参加したくない」
ということがありました。
ですから私は友達に
「この演劇に参加していて1秒でも恥ずかしいと思ったら、全額返すよ」と言いました。
なぜならこの演劇の中では、常にグループ、集団の中で動いていて、
個人性というものが強調されて出ることはないからです。
最終的にこの劇が終わるときに、あなたが周りの人たちとどういう関係性を持っているのかを知ることになります。
私はこの東京で、どのような結果が得られるのか興味深く思っています。
もうすでにこの演劇は4つの大陸で行っていますが、
多くの人から東京・日本は、コミュニケーションの取り方が他の国と違う、
唯一のオリジナル性があると聞いていますので、
そのような場所で何が見えるのか、
このパブリックドメインを通してどういうような法則性や関係性が見えるのか、
大変興味を持っています。
以上
F/T10記者会見コメント ロジェ・ベルナット(RB)