【クルーレポート】ポストパフォーマンストーク タニノクロウ×中井美穂(アナウンサー)

『太陽と下着の見える町』庭劇団ペニノ
12月8日(火)14時〜90分の公演後、タニノクロウ氏(作・演出)×中井美穂氏(アナウンサー)によるポスト・パフォーマンストークがありました。

中井さんが演出タニノクロウにインタビューするという形式で進行。中井さんがテンポのいい突っ込み役で、作品の魅力を見所を訊き出してくれました。

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まず、二層構造になっている舞台の上層の部屋にお二人が登場。下層部は独房か病室のようなベッドが並ぶ白っぽい部屋、上層部は手術台なのかダイニングテーブルなのか曖昧なインテリアで、登場人物も白い衣裳を着ている...ということは医者か看護士である設定。しかしパンチラ!?「パンティ」についての歴史やうんちくを語る「パンティ」と呼ばれる男の存在も変だ。次々にカードを裏返して行くような中井さんの問いかけが続きます。

テレビのリモコンでザッピングするような感覚の演出。現役精神科医でもあるタニノ氏が、研修医時代に現場で体験したエピソードがモチーフになっているそう。同一の患者さんの中で話題がどんどん切り変わる、情報が途中で途切れる、そういう不思議な(対話にならない)感覚を再現するような演出なのだそう。ちょっと町から離れた眺めのいいところにある清潔で真っ白な広い建物。その中に入院していた患者さん達のこと。実際に患者さんと話すとそれは断片的で妄想的で、訊いた事も無い表現で自分たちのことを語っている、どんどんどんどん話題が切り替わって行く。
中井さん曰く、エピソード同士がリップしたり、シンクロしたり、にやっとしたり、イラっとしたり。。。

公演ごとに台本はちょこちょこ書き直され変わるのはどうして?"パンチラ"に対して女優さん的にOKだったのか?などなど、中井さん独特のテンポのいい「何故?」が繰り返され、小気味のいいインタビューでした。

客席からは、
今回出て来た人のエピソードって同時に実在していたものですか?
マメ山田さんの魅力って何ですか?
という質問もありました。
タニノ氏にとって「パンティ」とは何ですか?という質問には、とてもとても真剣に考え込まれ、「パンチラのインパクト」という事、パンチラには誰もが集中するよねという"分析的な"回答。どんな人のパンチラでもそこに吸い込まれるパワーがあるとか。。。しかしもう「パンチラ」の芝居は金輪際作らないと、タニノ断言(!?)

平日の昼間にもかかわらず順調に席は埋まっていき、マチネとソワレの合間には役者さんたちも「カモカフェ」にカレー(きょうはチキンとトマトカレー)を食べにきたり、ストーブにあたってしばし団らん。『太陽と下着の見える町』公演まだ半分も終っていません!噂どおりまたちょっと作品に手が加えられるのかもしれませんよ?皆様、どうぞお見逃しなく。

F/Tクルーh