12月になると平日の道路は混むようです。
予定の18時を少しまわってからパフォーマンスを終えた出演者たちと演出のイェルクが到着して、『Cargo Tokyo-Yokohama』のポスト・パフォーマンス・トークが始まりました。
プログラム・ディレクターの相馬さんから、この作品の上演の経緯や搭乗料金(正確には発券手数料)300円の謎などが話されました。また出演者(本物のトラックドライバー)は求人雑誌の運転手募集記事で募集したこと、ドライバーの青木さんや畑中さんの出演が決まるまでのさまざまな秘話も聞くことができました。
本来の「Cargo」は『Cargo Sofia-X』と言って、Xにはその上演地の地名が入るそうです。
ブルガリアのソフィアから上演地までのロードドキュメントのようです。国境をへだてて国が隣接するヨーロッパでは可能ですが、国境のない(見えない)日本では特別に日本バージョンを作ったそうです。ヨーロッパのバージョンとはかなり違う、日本オリジナルの「Cargo」を作った苦労話?が演出のイェルクから語られました。
参加者からの質問はその製作過程などについてのことが多く、ほとんどが演出家や制作サイドへのものでした。私個人の思いでは、出演者であるドライバーさんへの質問が欲しかったのですが「人前で話すことは、本当はあまり得意ではありません」と語ったドライバーさんにとっては、質問がなくてよかったのかもしれません。
念のために補足しておくと、自分では得意ではないと言っていますが、ドライバーさんの語られる話はとても魅力的です。
F/Tクルー