演劇/大学09秋〜フォーラムのための取材レポート

F/Tの演目『演劇/大学09秋』では、
12月6日にフォーラム『演劇/大学のBefore/After』
F/Tステーションにて開催します。

このフォーラムの第一部では、学生同士が事前に取材した各大学の稽古場の様子を紹介します。
今回は、その相互取材の様子をレポートするべく、桜美林大学学生による多摩美術大学の取材に
F/Tクルーが同行させて頂きました。

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THE 未知との遭遇
〜桜美林大学生による多摩美術大学の取材〜

待ち合わせ時間の15分前である19時の上野毛駅改札口前には、今日取材に向かう桜美林生
3名がもう集合していました。
取材者である北尾くん(桜美林大学4年生)、本日カメラマンを担当する村田さん(同3年生)と
大野さん(同2年生)は、「質問することを一応考えてきたのだけど、他にどんな質問をしたらい
いか」などと話し合っていて、その緊張している気持ちが伝わってきました。

コーディネーターの長島確さんが合流し、いざ、多摩美術大学へ!!

駅から徒歩で5分ちょっとしかかからない大学に着くまで、カメラマン2人はカメラを回し、北尾くん
は長島さんとお話をし、わくわくどきどきしながら向かいました。

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学校に到着し、桜美林大学にはない校門を通り、中庭に到着したとき、3人はその中庭の広大さ
に感動していました。

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自分の大学以外の大学に入るということ自体そうそうないことなので、空気の違いを感じて
いたようでした。
そして同時に、尚一層取材への緊張度が増したように感じました。
これはもはや、【未知との遭遇】といっても過言ではない心境であったと思います。

どきどきしながら、この中庭の一角にある『演劇スタジオ』へ。

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スタジオはとっても広くて、普段ここで公演をしている、劇場も兼ねた稽古場所でした。
外に出ればすぐに中庭があり、今はちょうど秋風も吹いていて、とっても開放的で気持ちのいい
空間でした。

さて、いざ突入!
潜入!!

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スタジオを入ると、加納先生と、16名の多摩美生が笑顔で迎えてくださいました。
まずは和やかなムードの中、長島さんのご挨拶。
続いて、桜美林生3人の自己紹介、そして加納先生と多摩美生の自己紹介が行われました。
自己紹介はわきあいあいとした雰囲気で行われ、お互いに緊張はしているけれども、多摩美生
と桜美林生のお互いの笑顔が、とっても和やかな雰囲気を作り出していました。

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桜美林生と多摩美生の中に、昔習っていたバレーが一緒だったという偶然の再会もありました。

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いざ、取材へ!!

多摩美生は、本番で3作品上演します。
作・演出も学生さん。
そのため、稽古はそれぞれ3チームに分かれて行われております。
それぞれ進行状況が違うため、取材内容も変わっているようでした。

まずは、『健康少年』の作・演出、大石さんにインタビュー。
最初のインタビューということもあって、初めは緊張の面持ちであった北尾くんでしたが、話を聞いているうちに真剣な表情になり、聞き入っている様子でした。

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次に、『ファスナー』の作・演出、伊藤さんを始めとする出演者さんやスタッフさんにインタビュー。
なぜかお互い正座で対面していました(笑)
年が近いこともあり、笑い声が混じった雰囲気の中取材が行われました。

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3組目の『氷山のイッカク』作・演出、新見さんを始めとする出演者さんやスタッフさんへのインタビュー。
夜風に吹かれながらの外でのインタビューになりました。

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外で発見した灰皿の「多摩美大」が「多摩美犬」になっていて、桜美林生の注目の的になりました。

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最後に加納先生にインタビュー。

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「本番に向けて生徒さんに伝えたいことはありますか?」という北尾くんの質問に対して、お話し下さった先生の言葉がとても心に響きました。

「自分たちのしていることが、演劇界に地続きしているということを実感して欲しい。」


こうして、1時間30分ほどの取材は幕を閉じました。
最後に学生同士がお互いに挨拶をしている姿は、とってもきらきらしていて、これからの本番に向けての意欲が感じられました。


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今月末には、多摩美生による桜美林生の取材が行われます。
自分の大学との違いを実感した桜美林生たちは「きっと取材にきたらびっくりするだろう」「どんな取材になるんだろう」などと、話していました。
感想を聞くと、「とっても楽しかった」「いろんな発見があった」など、目をきらきらさせて話してくれました。


学生が日々何を考え、何を感じているのか・・・直接触れられたような、そんな貴重な体験ができました。

本番のみなさんを見られるのが一層楽しみになってきました。


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F/Tクルー野中さやか